顧客継続・リテンション

顧客数は維持できても売上が減る?継続指標の定義をそろえる表

顧客数は維持できても売上が減る?継続指標の定義をそろえる表の実務ガイド。人数と収益の継続指標定義表:記入メモ

継続・既存顧客 · 実務ガイド

顧客数継続と既存収益継続を別に定義し、拡大を含むか、新規を除くかを固定します。 日本語で営業情報を管理する、数人から100人程度の会社の経営者と営業責任者を対象にします。

灯台サポートの月初顧客は10社、月額合計100万円です。月末も同じ10社が継続していますが、縮小20万円、拡大5万円があり、新規一社が月額10万円で加わりました。 以下の会社・担当・記録・数値はすべて架空の教材です。

顧客数は維持できても売上が減る?継続指標の定義をそろえる表の実務ガイド。人数と収益の継続指標定義表:記入メモ

この記事でできるようになること

  • 人数と収益の継続指標定義表
  • 顧客継続率100%と収益継続85%を分けた記録
  • 例外と次の確認担当を残す記入票

01 / 継続・既存顧客

顧客継続100%なら売上も維持?

顧客数継続と既存収益継続を別に定義し、拡大を含むか、新規を除くかを固定します。

顧客継続100%なら売上も維持?。顧客の維持と収益の維持を分けます。
顧客の維持と収益の維持を分けます。 この図を保存 ↓

灯台サポートの月初顧客は10社、月額合計100万円です。月末も同じ10社が継続していますが、縮小20万円、拡大5万円があり、新規一社が月額10万円で加わりました。

顧客数の継続100%だけで売上も維持と言うと、既存顧客の縮小を見落とします。

顧客数継続と既存収益継続を別に定義し、拡大を含むか、新規を除くかを固定します。 参照資料「Stripe: Subscription analytics」で確認した範囲は、継続課金の顧客・収益・解約の指標を区別する観点。 この節の会社・担当・社内基準は架空の教材です。

ここからできること

期首群と月額収益を固定します。

この章の根拠:出典1

02 / 継続・既存顧客

人数と二種類の額をどう分ける?

期首10社の人数は顧客継続率100%、同じ10社の月額は収益継続85%、新規一社の月額は既存収益の分子から除外として記録します。

人数と二種類の額をどう分ける?。期首群と新規の月額を分けます。
期首群と新規の月額を分けます。 この図を保存 ↓

「期首10社の人数」の入力は、解約0社、継続10社です。ここでは10÷10×100です。記録の判断欄には「顧客継続率100%」と残します。

「同じ10社の月額」の入力は、100−20+5=85万円です。ここでは拡大を含み85÷100×100です。記録の判断欄には「収益継続85%」と残します。

「新規一社の月額」の入力は、10万円です。ここでは全体月額は85+10=95万円です。記録の判断欄には「既存収益の分子から除外」と残します。

比較表は横に動かして全ての列を確認できます。

人数と収益の継続指標定義表(架空の記入例)
対象入力記録判断理由・次の確認
期首10社の人数解約0社、継続10社顧客継続率100%10÷10×100です
同じ10社の月額100−20+5=85万円収益継続85%拡大を含み85÷100×100です
新規一社の月額10万円既存収益の分子から除外全体月額は85+10=95万円です
ここからできること

縮小と拡大と新規を記します。

03 / 継続・既存顧客

拡大を含む継続率は?

拡大を除く維持は(100−20)÷100=80%、拡大を含む維持は85%です。

拡大を含む継続率は?。拡大を含むかで維持率が変わります。
拡大を含むかで維持率が変わります。 この図を保存 ↓

渡辺は定義表へ対象群、単位、式、含まない取引を記します。顧客数は社、月額は万円/月に分け、年額契約全額を月額へ足しません。

拡大を除く維持は(100−20)÷100=80%、拡大を含む維持は85%です。顧客100%、収益85%、全体95万円は別の事実として両立します。

期首10社の月額収益を追う表と、全顧客の月額収益を読む表を分けます。新規10万円を期首群の維持へ入れると、既存顧客の縮小20万円が隠れてしまいます。

ここからできること

80%と85%を別々に計算します。

04 / 継続・既存顧客

単発売上と日割りは?

単発売上は月額契約へ混ぜません。

単発売上と日割りは?。請求額と契約月額を混ぜません。
請求額と契約月額を混ぜません。 この図を保存 ↓

単発売上は月額契約へ混ぜません。日割りで額が変わる場合は契約月額と実際の請求額のどちらを使うか定義し、前月と条件をそろえます。

架空の税抜月額です。NRRなどの名称を使うときは算式と対象群を明記し、会計認識や将来収益を保証しません。

渡辺は月額契約の値と請求書の実額を照合します。月途中の追加で請求額が半月分なら、その値を年額や契約月額と混ぜません。指標に採用した値の定義を表の見出しへ書きます。

ここからできること

渡辺が日割りと契約月額を照合します。

05 / 継続・既存顧客

期首群と定義を照合するには?

石井は期首100万円、縮小20万円、拡大5万円から85万円を再計算します。

期首群と定義を照合するには?。期首群85万円を再計算します。
期首群85万円を再計算します。 この図を保存 ↓

渡辺が同じ期首10社の金額を追い、安藤は縮小20万円の契約を確認します。報告では指標の目的を一行ずつ説明し、顧客数だけで施策を評価しません。

拡大5万円と新規10万円が混ざらず、100万円から85万円を再計算できるか点検します。定義変更時は前月の比較表も同じ式へそろえます。

石井は期首100万円、縮小20万円、拡大5万円から85万円を再計算します。新規10万円が期首群に紛れた場合は群を訂正し、全体95万円は別表に残します。顧客数の継続も同時に確認します。

ここからできること

石井が期首群85万円を検算します。

06 / 継続・既存顧客

人数と収益の継続指標定義表で次の確認を決める

期首の顧客群と月額収益の単位を固定します。

人数と収益の継続指標定義表で次の確認を決める。顧客群と月額の定義を残します。
顧客群と月額の定義を残します。 この図を保存 ↓

期首の顧客群と月額収益の単位を固定します。顧客が残った事実と、同じ群の契約収益が残った割合を分けます。

拡大を除いた80%と含めた85%は違う問いへの答えです。全体の95万円をそのまま既存の維持率として報告しません。

渡辺は契約月額の定義を確認します。顧客数100%と収益85%が両立する理由を内訳で示せれば、今回の比較は完了です。

ここからできること

顧客数と収益の定義を残します。

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