WEBサイト・SEO

LPのどこで止まった?ページ移動と画面内の操作を分けて調べる

案内ページ全体の記録と、ページ内の到達位置を示す資料を分けて確認する説明用の架空場面。

相談が増えないLPを、全部作り直す前にどこから調べればよいか迷う経営者・Web担当の方へ。

対象URL・版・期間・端末をそろえ、最後のページの記録と、ページ内の到達を分けて読みます。記録の終わりだけで、離れた理由は決められません。

GA4でページ間の記録を読む方法、標準scrollの限界、Clarityでページ内の到達を見る方法を順に説明します。二つの架空資料を比べ、次に確かめる場所と操作を選べます。

AIで作成した説明用の架空場面。実サイトの解析や改善実績ではありません。

表紙の説明を読む

ページ全体を示す資料と、その中の到達位置を示す資料を並べます。資料が示す範囲を確かめる作業で、原因や読者の理解はまだ分かりません。

調べるLPと、知りたい範囲を先にそろえます

LPは、商品やサービスを説明し、相談などの次の行動へ案内するページです。「どこで止まったか」には、サイトのどのページが最後だったか、長いページのどの位置まで画面に入ったか、どの操作が記録されたか、という別の問いがあります。最初に知りたいことを一つ選ぶと、使う資料と読める範囲が決まります。

たとえば、案内LPから相談画面へ進む記録を調べる場合はページ間の流れが対象です。長い案内の中で対象範囲の説明まで到達しているかなら、ページ内の位置が対象です。ボタンを押したのに先へ進めないという相談なら、そのボタンの動作と記録を個別に確かめます。これらを「離脱率が高い」の一言へまとめると、直す対象を取り違えます。

対象の公開URLとページの版、調べる期間、モバイルかPCか、広告などの流入条件を残します。同じURLでも途中で説明の順番や画像の高さを変えていれば、同じ位置の資料とは限りません。URLだけの一致で変更前後を一つの地図へ重ねず、いつの版を見ているかを確認してください。

GA4のプロパティとClarityのプロジェクトは、調べるサイトなどの記録をまとめる管理単位です。解析ツールへ入る前に、選んだ管理単位が対象URLの記録を扱うものか、必要な記録が収集されているかを担当者と確かめます。計測できない訪問や期間を、訪問がなかったことにはしません。記事内の数値と資料は架空例です。実顧客の閲覧履歴や個人情報を集める作業を、ここで行うものではありません。

広告からの期待とページの説明そのものが合っているかも別の確認です。その点検が必要な場合は、〈広告の約束とLPの説明をそろえる点検表〉で対象・冒頭・根拠・申込み条件を確認できます。この記事では、記録から調べられる場所の違いを具体的に扱います。

広告の約束とLPの説明をそろえる点検表

GA4で、最後のページと前後の流れを調べます

GA4は、ページ表示やクリックなどを「イベント」という記録で扱うアクセス解析です。GA4の「離脱数」は、セッションという訪問のまとまりの中で、最後のイベントが起きたページや画面に付く記録です。ページの中の特定の段落で離れた理由を表す値ではありません。

閲覧権限のある担当者は、対象のプロパティで[探索]から[自由形式]を開きます。表形式にし、ページを区別するディメンション(分類軸)と、離脱数などの指標(数える値)を選びます。公式の例は「ページタイトルとスクリーンクラス」を使います。同名タイトルがある場合は、対象URLとの対応を確認してから行を読みます。

表の行にページの分類軸、値に離脱数を置き、対象期間とフィルタを確認します。入口も調べたいときは閲覧開始の指標を別に並べます。「最初に来たページ」を示すランディングページという分類と、最初のイベントの回数を示す閲覧開始数を混同しないようにします。数が並んだだけで、どちらが悪いページかの順位にはしません。

前後のページや操作を調べるときは[経路データ探索]を使います。始点として対象ページのタイトル・パスなどを選び、表示された点を開いて次の段階を読みます。先に特定の記録へ至る過程を調べたい場合は、終点から逆にたどる方法もあります。ページとイベントを切り替えたら、何を数えた図かを見直してください。

経路の件数はイベント数かユーザー数かで意味が違います。また、経路は選んだ期間によって複数のセッションにまたがる場合があります。経路図の末端を、そのまま一回の訪問の離脱と同一視しません。自由形式で見る最後のページの記録と、経路で見る前後の記録は、目的を分けて読んでください。

表に値が出ない、対象ページが見つからない場合は、日付・選択した分類軸・URLとタイトルの対応・適用したフィルタ・収集範囲を確認します。画面に見えない状態のまま「離脱ゼロ」と記入したり、原因をページの文章へ決めつけたりしません。

Google:閲覧開始と離脱の定義

Google:自由形式探索の表・行・値

Google:経路データ探索の手順と集計範囲

標準のscroll記録だけでは、途中の停止位置は分かりません

GA4の拡張計測にある標準のscrollイベントは、ページの縦方向の90%位置が初めて表示されたときの記録です。ページ内のどの位置も連続して測る物差しではありません。対象の計測設定で何が収集されるかを先に確かめる必要があります。

したがって、scrollがない記録を見ても、料金説明の手前で全員が止まったとは分かりません。90%より上を見ていた可能性と、計測範囲や条件が異なる可能性を分けて確認します。逆にscrollがあっても、文章を一つずつ読んだ、理解した、相談できたという証拠にはなりません。

ボタンの操作も同じです。標準の外部リンクのクリック計測は、自分のドメインから外へ移るリンクを対象とする条件があります。ページ内を移動する相談ボタンや、すべての入力操作が同じ仕組みで自動的に記録されるとは限りません。対象の操作とイベント名の対応が不明なら、記録なしを操作なしへ置き換えず、計測担当へ対象操作の確認を依頼します。

この段階で、記事を読みながら計測スイッチやタグを無条件に変更する必要はありません。現在の記録の意味が分からないまま設定を変えると、調べる期間の途中で条件が変わります。何を追加で知りたいかを決めてから、権限のある担当者が必要な試験と設定を扱います。

Google:標準scrollと外部リンク計測の条件

スクロールマップで、ページ内の到達位置を読みます

ページ内の到達を調べる別の方法が、スクロールマップです。Microsoft Clarityでは、計測コードが設置されているページについて、どの深さまで到達したかを地図のように表示します。導入されていないページの記録が、あとから自動的に現れるという意味ではありません。

担当者は対象プロジェクトでスクロールマップを開き、訪問URL、期間、PC・タブレット・モバイルの端末条件、その他のフィルタを確認します。複数のページをまとめる条件なら、一つのLPだけの記録かを見直します。そのうえで、表示されたページの説明と、位置ごとの到達表示を対応させます。

地図のページ高さの割合と、そこへ到達した人の割合は別の数値です。どの位置を指したときの表示か、対象となった訪問はどの範囲かを一緒に読みます。平均的に最初の画面に入る範囲を示す表示も、一人ひとりの画面サイズや見え方を保証するものではありません。

長いページでは、到達表示を見た場所の見出しと、その前後の説明を実際に読みます。モバイルとPCで段組みや画像の高さが違えば、同じ50%位置でも別の内容が現れることがあります。版や端末の違いを無視して「ここは全員が読まない」とまとめないことが大切です。

記録された到達が少ない部分は、追加で調べる場所を選ぶ手掛かりになります。ただし、到達したことと、内容を読んで理解したことは別です。地図の色だけから理由を決めず、その位置にある説明や操作、計測条件を確かめます。

Microsoft:スクロールマップの対象条件と位置表示

二つの架空資料で、分かる範囲を比べます

以下は、事務所清掃の案内LPを題材にした二つの架空資料です。どちらも対象期間は2026-10-01〜2026-10-07、端末条件はモバイルという設定です。しかし、同じ訪問者や同じ母集団を確認した資料ではありません。期間と端末名がそろっていることだけで、個人の行動を一続きにはしません。

一つ目のGA4の資料は、案内LPに離脱の記録がある、というものです。分かるのはセッションの最後のイベントが起きたページの所在までです。ページのどの位置で止まったか、内容を理解したか、なぜ離れたか、何を変更するか、変更後どうなったかは未確認です。

別のClarityの資料には、ページ高さの50%位置へ60%が到達したという表示があります。これは位置と到達の表示を対応させる例です。残る40%がその位置で離脱した、未読だった、説明が悪かった、と逆算する根拠ではありません。読者の理解、離れた理由、変更案、変更後は、この資料でも未確認のままです。

図では、ページ全体を指す資料と、ページ内の位置を指す資料を分けます。地図の位置を見つけたら、その位置で読める内容を確認する、という次の調査へ進めます。図から修正箇所や勝者が自動的に決まるわけではありません。

架空の案内LPの記録の範囲。最後のイベントが起きたページという記録と、ページ内の50%位置へ60%が到達したという別資料を並べる。離れた理由や理解は未確認。
説明用の架空図。二つの資料は同一訪問者の記録と確認したものではなく、到達や離脱の理由・改善効果を示しません。

図の原寸を開く

図が示す範囲の違いを、項目ごとに読む

一つ目は、セッションの最後のイベントが起きたページの記録です。二つ目は、ページ高さの50%位置への到達が60%という別資料です。最後のページの記録からページ内の停止位置は分かりません。50%位置への到達が60%でも、残り40%が離脱したとは言えません。

記録が示す範囲

最後のページの記録
セッションの最後のイベントが起きたページ
ページ内の到達の記録
選択したURL・期間・端末で集計されたページ内の到達

表示されていた記録

最後のページの記録
案内LPに離脱の記録がある
ページ内の到達の記録
ページ高さの50%位置に到達した訪問者の割合は60%という表示

ページ内の位置

最後のページの記録
未確認
ページ内の到達の記録
ページ高さの50%位置

二つの資料に共通する未確認事項

読者の理解
未確認
離れた理由
未確認
変更案
未確認
変更後
未確認

対象ページ・期間・端末と、確認した画面などを含む全24値は、次の「二つの架空資料を、同じ項目ごとに読む」に示します。二資料を同じ一人の行動や、修正前後の結果へつなぎません。

二つの架空資料を、同じ項目ごとに読む

一つ目は、セッションの最後のイベントが起きたページの記録です。二つ目は、ページ高さの50%位置への到達が60%という別資料です。最後のページの記録からページ内の停止位置は分かりません。50%位置への到達が60%でも、残り40%が離脱したとは言えません。

二つの資料に共通する条件

対象ページ
事務所清掃の案内LP(架空)
対象期間
2026-10-01〜2026-10-07(架空)
端末条件
モバイル

上の条件の表記が同じでも、二資料が同じ訪問者集団や同じ一人の行動を表すとは限りません。以下は資料ごとの値を、同じ項目の順に並べます。

記録の例

最後のページの記録
ページ単位の最後の記録を確認する例
ページ内の到達の記録
同じ案内ページ内の到達を確認する別の例

確認した画面

最後のページの記録
GA4の自由形式探索にある離脱の記録(架空)
ページ内の到達の記録
Clarityのスクロールマップの記録(架空)

記録が示す範囲

最後のページの記録
セッションの最後のイベントが起きたページ
ページ内の到達の記録
選択したURL・期間・端末で集計されたページ内の到達

表示されていた記録

最後のページの記録
案内LPに離脱の記録がある
ページ内の到達の記録
ページ高さの50%位置に到達した訪問者の割合は60%という表示

ページ内の位置

最後のページの記録
未確認
ページ内の到達の記録
ページ高さの50%位置

読者の理解

最後のページの記録
未確認
ページ内の到達の記録
未確認

離れた理由

最後のページの記録
未確認
ページ内の到達の記録
未確認

変更案

最後のページの記録
未確認
ページ内の到達の記録
未確認

変更後

最後のページの記録
未確認
ページ内の到達の記録
未確認

観測と仮説を分け、次に確かめる対象を絞ります

記録を読んだら、「表示されている事実」「理由として考えていること」「次に確かめること」を別々に書きます。たとえば最後のページが案内LPでも、説明が不足しているという結論にはまだ進めません。先に、案内LPから次の画面へ進むリンクが想定どおり動くか、対象の操作が記録されるかを限定して確認します。

ページ内の特定位置を調べたい場合は、その位置の見出し、説明、近くの操作をモバイルとPCで読みます。文字が読めない、押した部品と違う行き先を開くといった不具合が実際に見つかれば、その対象と条件を残して修正します。到達の割合から文章をすべて削るような変更へ飛ばず、観察できた不足に対応させます。

操作の記録が不明なら、担当者は対象URLと版、端末、行う操作、期待する画面とイベント、実際に出た記録を対応させます。試験用の環境と受付先を使い、通常の顧客案件と混ぜずに確認してください。氏名、メールアドレスや相談本文を、解析用のイベントへ送る必要はありません。試験に成功しても、実顧客全員の計測や受付が確認できたとは扱いません。

利用者がなぜ迷ったかを知りたいときは、記録だけで代弁せず、対象の仕事を知る人への聞き取りや、説明を探してもらう観察を目的に応じて検討します。何を探していたか、どの説明をどう受け取ったかを具体的に聞き、誘導した返事と本人の発言を区別します。架空例では、その調査もまだ実施していません。

CVRは、訪問などのうち、相談など決めた成果に進んだ割合です。変更後の相談件数やCVRを判断する段階では、成果の定義、分母、期間、比較条件が別に必要です。〈CVRの計測条件と効果の確かめ方〉は、その判断を扱います。今回分かった位置や記録の範囲だけを、変更効果の証明にしないでください。

CVRの計測条件と効果の確かめ方

まとめ:最後のページとページ内の位置を分けて調べます

LPの離脱点を調べるときは、公開URL・版・期間・端末と計測範囲をそろえ、どの資料で何が分かるかを分けます。GA4の最後のページの記録、経路で見る前後の記録、ページ内の到達表示は、それぞれ答えられる問いが違います。記録が途切れたことだけで、離れた場所や理由までは確定しません。

標準scrollの90%記録は連続した到達の地図ではなく、スクロールマップの到達も理解や相談の証拠ではありません。架空の50%位置・60%到達を、40%がそこで離脱したという結果へ変えず、別資料の母集団も未確認のまま扱います。

今日まず行うことは、調べたいLPを一つ選び、「最後のページを知りたいのか、ページ内の位置を知りたいのか」を一文で決めることです。対象URL・版・期間・端末と、その問いに使う資料をそろえて読んでください。観測、理由の仮説、次の確認を分けると、制作会社へ依頼する調査や修正の対象を具体化できます。

公式資料の必要な範囲と近接記事を確認して制作しています。二つの記録は説明用の架空例です。実サイトでの解析・設定変更や改善成果を確認したものではありません。

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