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マーケティングKPIの作り方|流入・相談・商談・受注の数え方をそろえる

流入から受注までのKPIを解説する記事のアイキャッチ。

マーケティング · 経営者の実務ガイド

マーケティングKPIの作り方|流入・相談・商談・受注の数え方をそろえる

Web担当から「アクセスは増えた」と言われても、受注につながっているのか分からない経営者へ。

KPIとは、目標までの進み具合を確かめる数字です。この記事では、問い合わせ・商談・受注の数え方をそろえ、数字が伸びないときに営業とWeb担当が何を調べるかを決める表を作ります。

DREEXY 編集部 · DREEXYの実務ガイド · AI支援で制作

流入から受注までのKPIをテーマにした業務場面のイメージ
テーマを表すAI生成のイメージ。実際の顧客・導入成果の記録ではありません。

この記事でできること

  • 主要KPIの単位・期間・分母を固定できる
  • GA4の数字と相談・商談件数の違いが分かる
  • 未達時の確認担当と次の行動を決められる

01 / 流入から受注までのKPI

何を成果にして、どのKPIを置く?

受注の確定条件を先に決め、そこへ進む流入・相談・商談を主要KPIにします。

注文書の受領を成果に決め、商談、相談、サイト流入へさかのぼってKPIを置く図。
項目の定義は自社の仕事に合わせる。 この図を保存

北斗部品製作所は、法人向けの金属部品を受注生産する架空の会社です。経営者は現場にも入り、Web更新と営業集計は兼任担当が行います。同社が知りたいのは、新規の部品製作相談が何件来て、そのうち何件が具体的な打合せと発注につながったかです。記事の閲覧回数だけでは、この問いに答えられません。

KPIは、目標へ進む途中で確認する数字です。最終成果は受注件数や受注額、途中の数字は相談数や商談数と分けます。同社の受注は「注文書を受け、担当が受注台帳へ登録した案件」と定義します。見積書を送っただけでは受注に数えません。売上計上日や入金日は別なので、受注額をそのまま今月の売上・現金と読まないようにします。

次に、流入から受注までの仕事を1行で書きます。同社なら「サイトを訪れる→製作相談を受け付ける→営業が案件条件を確認する→打合せする→注文を受ける」です。最初の表は流入・相談・商談・受注の4項目に絞り、対象内の相談数や回答待ち件数は、原因を調べる補助項目にします。

主要KPIには、見る理由も添えます。流入が減ったら入口を確認し、相談が少なければ比較情報や受付を確認し、商談が少なければ対象条件や初動を確認します。どの会社でも同じ4項目が正解という決まりはありません。継続契約が中心なら更新、店舗なら来店など、実際に売上へつながる仕事へ置き換えます。

小さい画面では、表を左右に動かして全項目を確認できます。

同じ項目で比べる
段階北斗部品製作所の確定条件主な記録
相談製作内容を受け付け、相談IDを発行受付台帳
商談図面・数量・希望納期を確認する打合せを実施営業台帳
受注注文書を受領し案件を登録受注台帳
今日、担当者と確かめること

経営者と営業で、受注・商談・相談に数える条件をそれぞれ1文で書く。

02 / 流入から受注までのKPI

GA4の数字を相談件数として使ってよい?

GA4のユーザー・セッション・イベント回数は、営業台帳の相談件数と分けて使います。

GA4の人、訪問、行動回数と、営業台帳の相談ID件数を別の単位として並べた比較図。
ユーザー数は企業数・受付件数ではない。 この図を保存

サイトの行動を測るGA4では、同じ人が何度も訪れたり送信したりします。ユーザーは計測上の利用者、セッションは訪問のまとまり、イベント数は記録された行動の回数です。会社の数とは一致しません。同じ会社の2人が別々に相談する場合や、1人が別案件を相談する場合もあるため、営業側の集計単位は相談IDなどで別に決めます。

Google公式の見込み顧客獲得レポートにある「新しい見込み顧客」「有望な見込み顧客」「コンバージョンに至った見込み顧客」は、それぞれのイベントを行ったユニークユーザー数です。新しい見込み顧客が28と表示されても、フォーム受付28件や28社を意味するとは限りません。表には「GA4・人」「受付台帳・相談ID件」のように出典と単位を併記します。

GA4にはgenerate_lead、qualify_lead、working_lead、close_convert_leadなどの推奨イベントがあります。これらは適切に実装して使うものです。working_leadは担当者との連絡を表すので、商談成立の自動判定には使えません。同社では打合せ実施を商談と定義し、担当者が営業台帳で確定します。通話したが条件未確認の相談は、連絡済みのままです。

相談IDの重複判定も必要です。同じ内容の再送は元のIDへまとめ、別の図面や別の注文検討は別案件として扱う、という照合規則を用意します。不明な場合は営業が内容を確認し、暫定件数と確定件数を分けます。Web行動の多さから見込み度を断定せず、必要な情報を担当者の確認で補うのが、少人数でも続けやすい方法です。

今日、担当者と確かめること

現在の報告表の各列に、出典・単位・重複の扱いを書き足す。

03 / 流入から受注までのKPI

相談率・商談化率・受注率はどう計算する?

何を分子と分母にするかを明記し、同じ対象から進んだ件数で計算します。

9月受付の30相談IDから90日以内に10件が商談、4件が受注した架空の流れ。
商談10件からの受注率は4÷10=40%。分母を分けます。 この図を保存

北斗部品製作所の説明用データでは、9月のサイト訪問は2,000セッション、指定した相談完了イベントが起きたセッションは30です。セッション単位の相談完了率は30÷2,000×100=1.5%です。Google公式のセッションのキーイベント率も、キーイベントが起きたセッションの割合です。イベント発生回数を分子にする指標とは違います。

同じ例でイベントが32回なら、32÷2,000=1.6%を計算することはできますが、これはセッションのキーイベント率ではありません。2回の再送を除いて受付台帳では30相談IDとなり、GA4の該当ユーザーは28人だったと仮定します。30訪問・32回・30相談・28人は、別のことを数えているため、名前を省いて「CV30」とだけ報告しないようにします。

相談30件を同じ対象群として90日追い、商談へ進んだ相談IDが10件、受注へ進んだ相談IDが4件だったと仮定します。相談からの商談化率は10÷30×100≒33.3%、商談からの受注率は4÷10×100=40%、相談からの受注率は4÷30×100≒13.3%です。これらは説明用の結果で、業界平均や自社の合格基準ではありません。

分母が0件なら率は計算不能です。1件中1件の100%も、十分な見込みを示すとは限りません。率だけでなく分子・分母の件数を並べ、追跡途中なら「90日未経過」と記します。対象外相談を除いた率を見るときは、除外理由と除外前件数も残します。都合のよい分母だけを選ぶと、翌月の判断が変わってしまいます。

小さい画面では、表を左右に動かして全項目を確認できます。

同じ項目で比べる
指標計算架空例
セッション単位の相談完了率完了した30訪問÷2,000訪問1.5%
相談からの商談化率商談10相談ID÷受付30相談ID約33.3%
商談からの受注率受注4相談ID÷商談10相談ID40%
相談からの受注率受注4相談ID÷受付30相談ID約13.3%
今日、担当者と確かめること

率の列名を「何から何への率」に変え、分子・分母の件数も併記する。

04 / 流入から受注までのKPI

今月の相談と今月の受注を割ればよい?

月内の業務量と、同じ相談群が受注へ進んだ割合を分けて見ます。

今月発生した業務の件数と、受付月が同じ相談IDの進行率を別々に示す図。
今月受注÷今月相談は、同じ相談群の受注率とは限らない。 この図を保存

9月に受注した4件が、6月や7月に来た相談から生まれた場合、9月の相談30件で割っても、9月相談の受注率にはなりません。月別の相談・商談・受注件数は今月の仕事量を知る表です。一方、相談受付月ごとにその後の商談・受注を追う表は、相談の進み方を知る表です。両方に用途があるので、表題で区別します。

同社の追跡表では、相談ID、受付日、受付経路、対象内外、商談日、受注日、状態を持たせます。9月受付の相談は12月まで90日追い、10月時点で未確定の相談を失注扱いにしません。90日という期間はこの架空会社が採用した確認窓で、すべての業種に必要な長さではありません。実際の検討期間を見て決めます。

Web流入の経路にも単位差があります。GA4のトラフィック獲得はセッションの経路、見込み顧客獲得レポートはユーザーの経路を使います。検索で初訪問し、後日直接訪問して相談した人の見え方は、選んだ指標で変わります。経路別表には使ったレポートとディメンション名を残し、「検索だけが受注の原因」とは読みません。

GA4のファネル探索で手順を追うときも、途中から入る訪問者を含めるか、指定順を満たす人だけにするか、時間の条件を固定します。電話相談や紹介経由はWebのファネルに自動で入らないため、営業台帳へ受付経路を記します。不明は不明のまま残し、担当者の記憶だけで過去の経路を埋めないようにします。

今日、担当者と確かめること

月別表とは別に、相談受付月と追跡終了日を持つ表を1枚作る。

05 / 流入から受注までのKPI

KPIが未達だったら、誰が何を直す?

差が出た工程を確認し、事実・仮説・次の操作を担当者と期限付きで残します。

相談、商談、受注の不足ごとに担当者と点検する記録を対応させた図。
数字だけで原因は確定しない。 この図を保存

流入は十分なのに相談が少ないなら、いきなり広告予算を増やす前に、対象者に必要な情報があるか、送信と受付が動くかをWeb担当が確認します。対象内相談はあるのに商談が少ないなら、営業が回答待ちや確認項目の不足を点検します。商談後に受注が少ない場合は、価格だけでなく対応範囲、納期、失注理由を案件ごとに読みます。

担当者へ渡すメモは「事実:図面未添付の相談が6件」「仮説:必要資料が伝わっていない」「操作:相談前ページへ図面未完成でも相談可と記載」「確認:次の対象内相談で追加質問の回数を見る」の形にします。GA4の数字だけで離脱理由は確定できません。受付内容、営業の聞き取り、実画面を合わせ、個別事情を確認します。

目標へ逆算するときは、自社の同じ対象群・追跡期間の率を使います。率が不明なら、仮の計画として幅を持たせて記録します。過去の率が続く保証はなく、商談を増やしても現場の生産能力が足りなければ受注できません。経営者は営業が追える件数と製造が引き受けられる量も確認して、計画を決めます。

週1回の短い確認では未対応相談を、月1回の振返りでは件数と追跡率を見ます。この頻度は同社の運用案です。変更前後で数値が上がっても、季節や流入経路が違えば施策の効果とは断定できません。表には変更日と条件差を残し、観測した増減と、原因についての仮説を区別します。

小さい画面では、表を左右に動かして全項目を確認できます。

同じ項目で比べる
差が出た工程確認担当先に読む記録
流入→相談Web担当対象ページ・受付テスト
相談→商談営業担当対象条件・初動・回答待ち
商談→受注営業と経営者失注理由・対応納期・現場余力
今日、担当者と確かめること

今月の差を1つ選び、事実・仮説・操作・担当・確認日を5行で記す。

06 / 今日の行動

まとめ|KPI定義メモを営業とWeb担当へ渡す

主要KPIの定義を1枚にそろえ、相談IDの確認から始めましょう。

受注条件、集計単位、分子分母、期間、担当と期限を固定してKPIを運用する5点のまとめ。
架空例を自社の記録へ置き換えて使う。 この図を保存

マーケティングKPIが使えるかどうかは、項目数よりも、同じ数字を同じ意味で読めるかで決まります。受注の確定条件を決め、GA4の人・訪問・行動回数と、営業台帳の相談IDを分けます。率には分子・分母・期間を添え、月内の業務量と同じ相談群の追跡率を混ぜないようにします。

下の記入済みメモは北斗部品製作所の架空例です。自社用には各欄を空欄に戻し、現在の受付表と受注台帳を見ながら営業・Web担当で埋めます。最初の確認は直近の相談5件程度を選び、受付から現在の状態まで追えるかを確かめる作業で十分です。この少数確認は、率や成果を評価する統計的な検証ではありません。

担当者に渡すのは、集計表だけでなく、重複や不明の扱いを含む定義です。数字が一致しない箇所は理由を確認し、無理に合わせず未説明の差を残します。今日決める1つの操作は、相談IDがない受付へIDを付けるか、既存のIDで商談・受注記録を照合することです。次回は同じ定義のまま集計を再現できるかを確認します。

今日、担当者と確かめること

KPI定義メモを1枚保存し、営業とWeb担当へ渡して次回確認日を決める。

営業とWeb担当へ渡すKPI定義メモ

各欄を自社の記録へ置き換え、同じ定義で再集計できる状態にする。以下は北斗部品製作所の架空の記入例。

空欄から始めます。記入例と自社の数字を混ぜず、不明な項目は「未確認」と書いてください。

記入済みの例を見る
最終成果の確定条件
注文書を受領し受注台帳へ登録した相談IDを受注とする
主要KPIと単位
流入=セッション、相談・商談・受注=相談ID件数
対象と確認期間
9月受付の新規製作相談を受付から90日追跡
率の分子と分母
商談10相談ID÷受付30相談ID=約33.3%
重複・対象外の規則
同内容の再送は元IDへ統合。別図面案件は別ID。対象外理由を保存
記録元と経路の定義
WebはGA4セッションの参照元、相談後は受付・営業・受注台帳
不明と未確定の扱い
経路不明は不明、90日未経過は追跡中、未連絡は商談にしない
次の操作・担当・確認日
営業担当が直近5相談のIDと状態を照合。10月16日に経営者へ確認結果を渡す
自社の状況を書き込む

この画面の入力は保存・送信されません。ページを閉じると消えます。

根拠と確認範囲

公式資料は原則2026年10月9日に確認。本文の数値・会社・業務例は、別記のない限り説明用の架空例です。検索順位や改善効果の実測値ではありません。

  1. Google Analytics:推奨イベント

    units段落3:リードイベントの役割。working_leadは担当との連絡であり、本文の商談確定条件は自社運用案。 · 確認日:2026-10-09

  2. Google Analytics:見込み顧客獲得レポート

    units段落2、period段落3:見込み顧客指標は該当イベントのユニークユーザー数。ユーザーの経路と営業件数を区別。 · 確認日:2026-10-09

  3. Google Analytics:トラフィック獲得レポート

    denominator段落1〜2、period段落3:セッションの経路とセッションのキーイベント率の分母。数値例は架空。 · 確認日:2026-10-09

  4. Google Analytics:ファネルデータ探索

    period段落4:手順・開閉・時間条件によって対象が変わる。営業台帳の自動確定を支持しない。 · 確認日:2026-10-09

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