Mailchimpのタグ・グループ・セグメントの違いは?使い分けと引継ぎ時の確認方法

Mailchimpを引き継ぎ、タグ・グループ・セグメントの違いが分からない。3種類は、分類に使う情報と、その情報で対象を絞る方法に分けると理解できます。
メール管理担当に向けて、使い分けと併用、AND/ORによる対象の違い、引き継いだ設定を読む順序を具体例で説明します。
タグは担当側の分類ラベル。グループは興味・希望などの選択情報。セグメントは保存データを条件で絞る方法と対象です。タグやグループの情報をセグメント条件に使えます。
タグ・グループ・セグメントは、どんな目的で使う?
タグは担当側の分類、グループは興味や希望などの選択情報、セグメントは条件で絞る方法と対象です。同じ連絡先にこれらの情報を組み合わせて使えます。3種類のうち1つを選び、他を置き換える仕組みではありません。

図1のPC原寸PNGを開く・図1のスマートフォン原寸PNGを開く
タグは担当側の分類、グループは興味・希望の情報、セグメントは条件で絞る方法と対象。タグとグループの情報をセグメント条件に使える。
3種類の役割を並列に比較し、タグ・グループの情報を条件に利用する関係。3種類を順番に変換する手順ではない。
| 種類 | 扱うもの・使う場面 | 具体例 |
|---|---|---|
| タグ(Tags) | 担当側が持つ情報で連絡先を分類するラベル | 受付記録に基づく「見学会来場」 |
| グループ(Groups) | 興味・希望などをカテゴリーと選択肢で整理する情報 | 「希望するお知らせ」の中の「講習会のお知らせ」 |
| セグメント(Segments) | 保存データを条件で絞る方法と、その条件に該当する対象 | 来場タグがあり、講習会のグループにも所属する対象 |
Mailchimpのaudienceは、連絡先をまとめて管理する単位です。タグやグループの情報を持つ連絡先から、必要な条件に合う対象をセグメントとして絞り込みます。分類情報を付ける仕事と、その情報を条件にして対象を選ぶ仕事を分けると、名前の多い設定も読みやすくなります。
ここからの店舗・記録・名前は全て架空です。実際の設定画面や顧客・配信結果を再現した例ではありません。
タグは社内の分類、グループは希望情報:具体例で選ぶ
社内で把握している来場や取引の情報を分類したいなら、タグが候補です。相手がどんなお知らせに興味を持つかを選択肢で集めたいなら、グループが候補になります。複数の情報を組み合わせて対象を絞りたいときは、セグメントを使います。
架空例Aでは、受付記録を根拠にタグ「見学会来場」を付けています。そのタグを持つ連絡先を選ぶ保存セグメントは、タグと別の設定です。タグは情報のラベル、セグメントはその情報を読む条件、と考えると役割を分けられます。
架空例Bは、カテゴリー「希望するお知らせ」の中にグループ「講習会のお知らせ」があり、架空の回答控えで希望を確認した例です。「来場記録があること」と「講習会のお知らせを希望したこと」の両方を条件にした保存セグメントBもあります。タグとグループを併用し、その情報でセグメントを作る例です。
タグの付与は手作業に限られず、フォームや取り込みなどでも行えます。グループも担当側で追加でき、表示しない設定があります。そのため、グループ所属だけで「本人が選んだ」とは判断できません。本人の希望を説明するには、回答などの記録元を確認します。Mailchimp公式:タグの役割・Mailchimp公式:グループの役割と追加方法。
ANDとORで、対象はどう変わる?同じ条件で比べる
ANDは全ての条件を満たす対象、ORは少なくとも1つの条件を満たす対象です。「来場タグがある」「講習会グループに所属する」という同じ2条件でも、組み合わせ方によって対象が変わります。

図2のPC原寸PNGを開く・図2のスマートフォン原寸PNGを開く
同じ架空3件では、両条件を満たすANDは架空01の1件。一方以上を満たすORは架空01・02・03の3件。
同じ既知の3記録を使った共通部分と一方以上の比較。ORはどちらか片方だけという意味ではない。実保存条件を変更した手順ではない。
| 架空の記録 | 来場タグ | 講習会グループ | ANDの対象 | ORの対象 |
|---|---|---|---|---|
| 架空01 | あり | 所属 | 含む | 含む |
| 架空02 | あり | 非所属 | 含まない | 含む |
| 架空03 | なし | 所属 | 含まない | 含む |
この閉じた架空3件では、架空01だけが両条件を満たすため、ANDは1件です。ORには架空01・架空02・架空03が入り、3件になります。両方を満たす架空01もORに含みます。「どちらか片方だけ」と読むと、この記録を誤って外してしまいます。
これは原票の6構成記録とは別の、条件を説明するための小さな架空例です。保存セグメントBのANDをORへ変更した結果ではなく、実際のアカウントで3件が抽出されたという意味でもありません。
条件を入れ子にしたりANDとORを混在させたりできる範囲には、料金プランと条件作成機能の違いがあります。実設定の複雑な条件は、その階層と組み合わせを確認してください。ここでは単純な2条件の意味を説明しています。Mailchimp公式:セグメントと条件の組み合わせ。
名前が同じでも、本人の希望や保存条件を推定しない
表示名だけでは、種類・記録元・保存条件は確定しません。同じ「講習会のお知らせ」という名前でも、タグとして付けた情報と、グループの選択情報は別です。
架空例Cのタグは名前が「講習会のお知らせ」ですが、記録した人と記録元が未確認です。これを本人の希望と説明したり、グループに読み替えたりする根拠はありません。「講習会案内」というセグメントも、条件とAND/ORが未確認です。名前から対象を推測できません。
未取得の条件は、条件が0個だったという意味ではありません。実際の条件を見るか、権限がある担当へ確認します。確認できるまで、新しい条件で既存設定を置き換えないでください。
また、条件に該当する対象と、実際にメールを送れる対象は同じではありません。分類の意味を理解したことを、実送信・本人の同意・配信結果の確認へ置き換えないことが大切です。
引き継いだ設定は、分類・記録元・保存条件から確認する
引き継いだ設定は、次の順で既存情報を読みます。まず種類と使う目的を確認し、その後に記録元と条件を確かめると、名前だけで判断する間違いを避けられます。
- 対象の連絡先のまとまりを選ぶ。同じaudienceの設定を見ているかを確認します。別の管理単位の同名設定を混ぜません。
- タグ・グループ・セグメントのどれかを確認する。タグなら分類ラベル、グループならカテゴリーと選択肢、セグメントなら保存条件を読みます。
- どの情報を根拠にしたかを確認する。受付記録、フォームの回答、取り込みの控えや引継ぎ資料などを見ます。記録元が見つからない情報を、本人の希望として説明しません。
- セグメントの条件と組み合わせを読む。どの項目に、どんな条件があり、ANDかORかを確認します。条件に階層があれば、どのまとまりにAND/ORが適用されるかも読みます。
- 目的と条件が合っているかを照合する。来場者を選ぶのか、来場者のうち講習会を希望する対象を選ぶのか、目的の文章と条件を対応させます。実際の抽出対象は権限のある画面で別に確認します。
架空例Bなら、「見学会来場」のタグと「希望するお知らせ/講習会のお知らせ」のグループを、ANDで組み合わせた条件を読めます。架空例Cは条件そのものが未確認なので、同じ目的の対象と断定できません。
条件の変更後に案内を継続・終了する判断が必要なら、育成中に対象条件が変わったときの継続・終了が別の課題を扱っています。この記事は、分類の種類と保存条件の意味を理解するための説明です。
確認できない箇所は、権限と不明点を担当へ渡す
タグで分類情報を持ち、グループで興味・希望を整理し、セグメントで条件に合う対象を絞る。3種類は役割が異なり、組み合わせて使えます。ANDは全条件、ORは少なくとも1条件です。
今日確認する設定を1つ選び、種類・目的・記録元・保存条件を順に読みましょう。何を根拠に分類し、どんな対象を選ぶ設定なのかを説明できれば、名前を眺めるだけの状態から進めます。
権限がなく条件を見られない、記録元が見つからない、複雑な条件の意味が不明という箇所だけを、同じaudienceの管理担当へ確認します。対象の設定名と、どこが分からないかを具体的に伝えてください。担当へ渡すことは不足情報を補う方法であり、3種類の違いやAND/ORの説明の代わりではありません。
仕事の流れから、顧客との接点まで。
一体で見直す、最初の一歩を。


