Webサイトの要件定義は何を決める?制作会社に渡す記入例と完成確認表

Webサイト制作を初めて頼む会社の実務ガイド
作る内容と、確かめ方を一緒に。
初めてホームページ制作を頼む、小さな設備点検会社の経営者や兼務担当者へ。「何ページ作りますか」「フォームは必要ですか」と聞かれても、会社に問い合わせが届き、仕事を受け付けるところまで、何を頼めばよいか迷いませんか。要件定義は、訪問者ができることと、会社が受け取る仕事を、制作担当とそろえることです。
この記事では、空調設備の点検を相談したい人と、その相談を読む受付担当を、一つの架空例で追います。ページとフォームの範囲、原稿や写真、費用と更新、完成の確かめ方を8欄の依頼メモへまとめます。技術を全部知っていなくても大丈夫。まだ決まらないことは、確認先と期日を残して制作会社へ相談できます。

- 訪問者の用事から、必要なページと行き先を決められる。
- 画面・通知・会社の受付を分けて、完成を確かめられる。
- 依頼メモと確認票、資料の版・担当・未決を制作会社へ渡せる。
設備点検会社、資料、入力、日付は説明用の架空例です。実際の相談送信や制作実績を示しません。2026-10-15は架空の確認予定で、実際の納期ではありません。
01
Webサイトの要件定義は何を決める?目的と完成の条件をそろえる
「誰が、何をできるか」と「会社側でどこまで受け取れたら完成か」を、制作担当と決めます。ページ数を答える前に、訪問者の一つの用事を書きます。

図の関係と条件を、テキストでも読む
作る機能を、訪問者と会社の仕事へつなぐ
- 手順 1対象設備と準備を知りたい
- 手順 2空調設備の点検を相談する
- 手順 3受付担当が設備と相談内容を読む
契約成立や点検予約の確定までは含めない。
要件定義とは、作るものの範囲と、できたことを確かめる条件を決める作業です。家を建てる前に「何人で暮らし、どの部屋が必要か」を話すように、サイトも最初に「誰の何を助けるか」を話します。
「フォームが欲しい」を、訪問者と会社の仕事に言い換える
| 誰の場面 | できるようにしたいこと | 判断に使う資料 | 次に決めること |
|---|---|---|---|
| 施設の管理担当 | 対象の設備と、相談前に用意する資料を知る | 対応設備の案内・第1版、相談前の準備案内・第1版 | 載せる説明と、問い合わせへの行き先 |
| 会社の受付担当 | 設備の種類と相談内容を読み、担当へ渡す | 問い合わせ受付の条件・第1版 | 入力項目、通知先、不在時の担当 |
本当の読者の質問は、普段の相談で尋ねられたことや、担当者への聞き取りから集めます。まだ調べていなければ「想定」と書き、事実のように決めません。本稿の設備点検会社も、説明のための想定です。出典:GOV.UK:利用者のニーズを学ぶ
要求・要件・仕様・RFPの違いを、短く押さえる
| 言葉 | 何を書くか | この例なら |
|---|---|---|
| 要求・要望 | 叶えたいこと | 相談の内容を、担当者が読めるようにしたい |
| 要件 | 作る範囲と、成立する条件 | 設備と相談内容を入力でき、指定先で受付担当が同じ内容を読める |
| 仕様 | どう実現するかを具体的にしたもの | 入力欄、処理、表示、通知方法などを制作担当と具体化する |
| RFP(提案依頼書) | 制作会社に方法や見積もりの提案を頼む資料 | 目的・範囲・未決事項を添え、提案と費用を相談する |
会社側は、扱う設備・受付の仕事・掲載してよい事実を説明します。制作担当は、画面や仕組み、試験方法を提案します。技術まで会社側だけで決めきる必要はありません。書類を一つにまとめる場合も、目的・範囲・実現方法を区別して話すと、認識を合わせやすくなります。出典:IPA:ユーザのための要件定義ガイド 第2版(アーカイブ)
02
必要なページと機能は?相談までの行き先から決める
ページごとに「答える疑問・載せる資料・次の行き先」を決めます。機能も、その用事を進めるために必要なものから選びます。

図の関係と条件を、テキストでも読む
相談までの行き先を決める
- 手順 1トップ
- 手順 2設備の対応範囲
- 手順 3相談前の準備
- 手順 4問い合わせ
この例は5ページ。どの会社にも同じ数を求めない。
「会社概要を作る」「サービス紹介を作る」だけでは、何を書けばよいか分かりません。「この設備を相談できるかに答える」「準備する資料を知らせる」と、ページの役割を先に決めます。
| ページ | 答える疑問 | 元になる資料 | 次の行き先 |
|---|---|---|---|
| トップ | この会社には、どんな設備の相談ができる? | 会社とサービスの紹介(掲載内容を会社が確認) | 設備の対応範囲へ |
| 設備の対応範囲 | この空調設備を相談できる? | 対応設備の案内・第1版 | 相談前の準備へ |
| 相談前の準備 | 点検を相談する前に、何を用意する? | 相談前の準備案内・第1版 | 問い合わせへ |
| 会社と受付時間 | 誰が、いつ受け付ける? | 掲載できる会社情報・受付時間 | 必要な案内や問い合わせへ戻る |
| 問い合わせ | どの情報を、どう伝えればよい? | 問い合わせ受付の条件・第1版 | 入力内容を確かめ、送信後の案内へ |
主な流れは「設備の対応範囲→相談前の準備→問い合わせ」です。受付時間を知りたい人は会社案内も見ます。全員に5ページすべてを読ませる必要はありません。5という数も、どの会社にも必要な正解ではありません。
機能は「すること」、使う条件は「無理なくできること」
| 分けるもの | この例で決めること | 制作担当に確認すること |
|---|---|---|
| 機能:サイトがすること | 相談内容を入力する。会社案内を更新する | 入力・通知・更新がどこまで制作範囲か |
| 使う条件:どう使えるか | 合意したスマホで案内を読み、間違えた入力を直せる | 対象の端末・ブラウザ、文字拡大、キーボード操作、エラー表示をどう確かめるか |
| 運営の条件:誰が扱うか | 受付担当が通知を読み、管理担当が情報を管理する | 通知先、権限、保存する場合の期間、障害や復旧を誰が受け持つか |
ブラウザは、サイトを開くSafariやChromeなどのアプリです。サイトがする働きは「機能要件」、表示・操作・性能・安全性・運営などの条件は「非機能要件」と呼ばれます。難しい言葉を覚えるより、「何をする」「どんな条件で使える」「誰が扱う」をそろえてください。資料・運用・移行・試験も、要件を考える範囲に入ります。出典:IPA:ユーザのための要件定義ガイド 第2版(アーカイブ)
リニューアルなら、古いページの行き先も残す
既存サイトがある場合は、今のURLと「残す・移す・終える」を一覧にします。移すページは新しい行き先と担当を決め、リンクや必要な転送を確認します。URLを変えるだけで検索順位が維持されるとは限りません。新規サイトだけの依頼なら、移行は対象外と書けます。出典:Google検索セントラル:リダイレクトと検索
03
問い合わせフォームはどこまで?画面・通知・受付を分ける
入力欄と送信後の案内に加え、会社の通知先と、同じ内容を読む担当を決めます。会社側に保存するかどうかは、必要性と管理の条件を合意します。

図の関係と条件を、テキストでも読む
画面と会社の受付を分ける
- 手順 1架空の相談を入力
- 手順 2画面の結果を読む
- 手順 3指定先への通知を確認
- 手順 4受付担当が同じ内容を照合
各項目は別に確認する。画面の結果だけでは会社の受付を確認できない。
照合する架空入力:受付確認の練習/空調設備/点検前に用意する資料を知りたい
画面に「送信完了」と出ても、受付担当がその相談を読んだとは言えません。訪問者に見える画面と、会社側で受け取る仕事を、別々の条件として書きます。
入力欄は、受付の仕事に必要な情報から選ぶ
この例では設備の種類と相談内容が必要です。返信が必要なら、返信方法と必要な連絡情報も会社の管理担当と決めます。集める情報をむやみに増やさず、必須・任意、入力できる形式、不明なときの書き方をそろえます。欄の名前と、どの欄に書くかが対応していることも確認します。出典:W3C WAI:フォームの入力欄に名前を付ける
必須項目が空なら「どの欄に何を書くか」が分かる表示にします。成功・失敗の案内も、次に何をすればよいかを短く示します。W3Cのフォーム資料は、このような画面の分かりやすさを説明しています。会社側への通知が届いたことは、別の確認が必要です。出典:W3C WAI:フォームの結果と直し方を伝える
| 分けること | 依頼で決める内容 | 確認する担当 |
|---|---|---|
| 入力するもの | 設備・相談内容・必要な返信方法。必須・任意、形式、不明時の書き方 | 会社の内容確認担当・制作担当 |
| 間違いの直し方 | 不足した欄と直す内容が分かり、入力をやり直せる | 制作担当 |
| 送信後の画面 | 結果と次の案内を読める。受付時間外の案内も必要か相談する | 会社の内容確認担当・制作担当 |
| 会社への通知 | どの指定先へ、何が届くか。誰が見るか | 受付担当・制作担当 |
| 会社側の保存(使う場合) | 保存の要否、製品・場所・権限・期間・削除の扱い | 情報管理担当・制作担当 |
| 受付の確認 | 同じ設備と相談内容を担当が読み、対応担当へ渡せる | 受付担当 |
| 返信と不在時 | 誰が返信し、休みや担当不在時に誰へ戻すか | 受付担当・会社の業務責任者 |
一つの相談を、画面から受付まで追う
画面を確かめる人と受付担当が、同じ設備の種類・相談内容を照合します。別の相談や古い通知を見て「届いている」と判定しないよう、試験入力の控えをそろえます。確認できないときは、確認先と次の作業を残します。
個人情報の必要範囲と利用案内、通知先や保存の運用は、会社の情報管理担当へ相談してください。本稿のメモだけで、すべての法的・契約上の条件を満たしたとは判断できません。
04
見積もりの前に何をそろえる?原稿・写真・費用・運営の範囲
自社が用意するもの、制作担当が作るもの、公開後に続ける仕事をそろえます。その範囲で費用と日程を比べ、未決の担当と期日を残します。

図の関係と条件を、テキストでも読む
公開前と、公開後の仕事をそろえる
- 手順 1原稿・写真・資料の確認
- 手順 2制作と許可された試験
- 手順 3会社が公開を判断
- 手順 4更新・保守・復旧
費用・担当・対象範囲を同じ条件で比べる。金額と公開日はこの例では未決。
同じ「5ページのサイト制作」でも、原稿を書く人、写真を用意する人、通知の確認や公開後の修正をする人が違えば、見積もりの範囲も変わります。金額だけを見る前に、誰がどこまで行うかを確かめます。
資料は「名前・版・担当・期日」を一組にする
| 資料 | 用意する人 | 確かめること | 提出・確認予定 |
|---|---|---|---|
| 対応設備の案内・第1版 | 会社の内容確認担当 | 対応する設備・対象外・掲載してよい説明 | 2026-10-15(架空) |
| 相談前の準備案内・第1版 | 会社の内容確認担当 | 相談前に用意する資料。分からない場合の案内 | 2026-10-15(架空) |
| 問い合わせ受付の条件・第1版 | 会社の内容確認担当・受付担当 | 必要な入力、通知先、不在時の担当。保存の未決は管理担当へ | 2026-10-15(架空) |
| 掲載できる設備写真 | 会社の素材担当 | 掲載許可と内容。第三者情報や機密が写っていないか | 2026-10-15(架空) |
「会社で用意する」とだけ書かず、準備できた版と確認する人を残します。事実が変わったら、その資料の変更箇所と新しい版を制作担当へ渡します。
初回の制作費と、公開後の費用を分けて確認する
| 時期 | 仕事の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 初回:設計・内容 | 目的、ページ構成、原稿整理、写真 | 誰が原稿を書くか、修正の回数と範囲は何か |
| 初回:制作・受付 | 画面、入力、通知、保存を使う場合の対応 | どの処理と管理条件まで含まれるか |
| 初回:確認・公開 | 試験、旧ページの移行(必要な場合)、公開、操作説明 | 会社側の受付確認、公開判断、手順説明は誰が担当するか |
| 継続:利用・更新 | 利用環境の費用、情報修正、更新や保守 | 誰がどこを直すか、依頼できる範囲と連絡先は何か |
| 継続:障害・復旧 | 問題の調査、バックアップ、復旧 | 保存対象、復旧する範囲、実際の確認方法と費用の扱いは何か |
料金と公開日は、合意した範囲と資料の準備状況から確認します。候補を比べるときは、同じページ・素材・受付・試験・運営の範囲で確認します。含まれていない仕事も明記してもらうと、後の追加を話し合えます。
希望日と、準備が整う日は分ける
- 会社が資料と掲載内容を確認する。未準備の担当と期日を残す。
- 制作担当が構成・画面案・実現方法を提案する。
- 変更箇所をそろえ、許可された条件で試験する。
- 会社が確認結果を見て公開を判断する。操作説明と公開後の窓口を引き継ぐ。
追加希望が出たら「何のために変えるか・変更範囲・費用と日程への影響・確認する人」を残します。「前に決めた内容」と「今回増えた内容」が分かる版にしてから進めます。
バックアップがあることと、復旧できることも別
WordPressでは、ファイルとデータベースの両方が復元に関係します。データベースは、記事や設定などを管理するデータの置き場です。ファイルだけを控えた状態と、必要なデータもそろった状態を混同しないでください。出典:WordPress公式:バックアップ
さらに、控えがあるだけでは復旧の確認は済んでいません。何を戻せるか、誰がどこで試すか、どの結果を確認するかを制作・管理担当と決めます。ログイン情報や秘密の鍵は、この依頼メモへ書かず、管理者同士の決めた方法で扱います。
05
どうなれば完成?一つの相談を6項目で確かめる
する操作、期待する結果、実際の結果を別に記録します。画面の案内を見ただけで完成とせず、同じ相談を指定先と受付担当まで追います。

図の関係と条件を、テキストでも読む
未確認から、次の確認へ
記録の書き方を示す仮定例。実際の試験結果ではありません。
- 手順 1通知は未確認(仮定例)
- 手順 2受付担当・制作担当へ確認を戻す
- 手順 3同じ内容で確認する
- 手順 4変更したら影響する項目を再確認
画面を確認したという状態も説明用の仮定。実測ではない。原因は未特定。
- 画面
- 画面の完了案内を確認した、と仮定
- 通知
- 指定通知先は未確認、と仮定
- 会社側の保存
- 使うかどうか未決、と仮定
- 担当の照合
- 受付担当の照合は未確認、と仮定
- 受付全体
- 受付全体は未確認
- 原因
- 未特定。確認していないことだけで送信失敗や設定不良とは決めない。
受付担当と制作担当が、合意した試験先で同じ設備の種類・相談内容を確かめる。保存の要否は情報管理担当と制作担当へ確認。
変更した資料・条件を第2版にして差分を残す。画面・通知・受付など、変更の影響を受ける項目を同じ確認票で再確認する。
完成を確かめる表は、作る前に共有します。「いい感じに動く」では、人によって判定が変わります。誰が何を操作し、何を見ればよいかを決めると、直す場所と確認する相手を話し合えます。確認できる結果を条件にする考え方は、GOV.UKの完成条件の説明も参考になります。出典:GOV.UK:利用者の用事と完成条件を書く
条件は先に書く。結果は、確認してから書く
次の表は設備点検会社の条件を記入した架空例です。試験はしていないため、実際の結果はすべて「未実施」です。実務では管理者が許可した試験環境・試験先で、架空の同じ相談を使います。
| 確認すること | 操作と入力 | 期待する結果 | 実際の確認結果 | 確認する人 | 根拠資料・版 | 未確認の次作業・期日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 対象設備と準備を読める | 合意したスマホとブラウザで対応範囲から準備案内へ | 対象・対象外、準備する資料と不明時の相談先が読める | 未実施 | 会社の内容確認担当+制作担当 | 対応設備の案内・第1版、相談前の準備案内・第1版 | 試験環境・試験先を合意してから確認。2026-10-15は架空の確認予定。 |
| 不足欄の直し方が分かる | 許可された試験で、必須と合意した相談内容を空にする | 該当欄と書く内容が分かり、入力を直せる | 未実施 | 制作担当 | 問い合わせ受付の条件・第1版 | 試験環境・試験先を合意してから確認。2026-10-15は架空の確認予定。 |
| 送信後の画面結果が分かる | 許可された試験環境・試験先で「受付確認の練習/空調設備/点検前に用意する資料を知りたい」を送る | 結果と次の案内を読める。この行だけで会社への通知・受付を合格にしない | 未実施 | 制作担当 | 問い合わせ受付の条件・第1版 | 試験環境・試験先を合意してから確認。2026-10-15は架空の確認予定。 |
| 指定通知先で同じ相談を確認できる | 受付担当が指定試験先で、同じ設備の種類・相談内容を照合 | 設備は「空調設備」、相談は「点検前に用意する資料を知りたい」、練習ラベルが入力控えと一致。確認できなければ未確認、原因未特定 | 未実施 | 受付担当+制作担当 | 通知先の合意、試験入力の控え、問い合わせ受付の条件・第1版 | 試験環境・試験先を合意してから確認。2026-10-15は架空の確認予定。 |
| 合意した保存を確認できる(使う場合) | 情報管理担当が、合意した保存先・許可された参照権限で試験内容を見る | 同じ内容を保存・参照条件と照合。保存不要なら対象外と合意理由、未決なら未確認 | 未実施 | 情報管理担当+制作担当 | 保存要否・製品・権限・期間の合意 | 試験環境・試験先を合意してから確認。2026-10-15は架空の確認予定。 |
| 受付担当が読んで、次の仕事へ渡せる | 受付担当が同じ相談を読み、対応担当と次の案内を確認 | 設備と希望内容を読める。契約・予約確定・点検実施とは区別 | 未実施 | 受付担当 | 受付と不在時の合意、試験入力の控え | 試験環境・試験先を合意してから確認。2026-10-15は架空の確認予定。 |
「画面は確認した、通知は未確認」なら、全体も未確認
記録の書き方を示す仮定例。実際の試験結果ではありません。
| 分けること | 仮定した状態 | この状態から言えること |
|---|---|---|
| 画面の完了案内 | 画面の完了案内を確認した、と仮定 | 画面を確認した範囲だけ。会社側の受付はまだ分からない |
| 指定先への通知 | 指定通知先は未確認、と仮定 | 通知は未確認。送信失敗や設定不良と原因を断定しない |
| 会社側の保存 | 使うかどうか未決、と仮定 | 保存の要否を管理担当と決める。未決を対象外にしない |
| 受付担当の照合 | 受付担当の照合は未確認、と仮定 | 受付全体は未確認。同じ内容の照合を次に行う |
通知を確かめていないだけなら、迷惑メールや設定の誤りなどを原因に決めません。受付担当と制作担当が、試験先の合意と同じ入力内容をそろえて確認します。分かったことと未確認を記録し、変更が必要なら直した版と影響する項目をもう一度確かめます。
自分のサイト用に写す、6項目の空欄表
下の表を写すか、ブラウザの印刷で持ち帰ってください。操作・期待結果・担当・資料・期日は自社と制作担当で記入します。実際の結果は未実施から始め、終えた日と確認した範囲を追記します。表は受付を考える入口で、会社ごとに必要な項目は追加できます。
| 確認すること | 操作と入力 | 期待する結果 | 実際の確認結果 | 確認する人 | 根拠資料・版 | 未確認の次作業・期日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 対象設備と準備を読める | 未実施 | |||||
| 不足欄の直し方が分かる | 未実施 | |||||
| 送信後の画面結果が分かる | 未実施 | |||||
| 指定通知先で同じ相談を確認できる | 未実施 | |||||
| 合意した保存を確認できる(使う場合) | 未実施 | |||||
| 受付担当が読んで、次の仕事へ渡せる | 未実施 |
スマホ対応や速さも、「何を確かめるか」にする
端末とブラウザ、使う画面、文字を拡大したときの読みやすさ、キーボードでの移動、入力を直す操作を合わせます。速さは対象ページ・通信や端末の条件・測り方と許容する値を制作担当と相談します。表示幅をいくつか見ただけで、すべての端末や使い方を確認したとは言えません。
06
制作会社へ何を渡す?8欄メモと、未決の確認先
訪問者の用事、作る範囲、完成の条件を同じメモにします。資料の版と、まだ聞くことの担当・期日を添えれば、すべてが決まっていなくても相談を始められます。

図の関係と条件を、テキストでも読む
一つの質問から相談を始める
- 手順 1訪問者の用事を書く
- 手順 2答えるページと行き先を書く
- 手順 3完成条件を一行にする
- 手順 4未決の確認先・期日を添える
最初から全8欄を埋める必要はない。
Webサイトの要件定義で決めるのは、ページの数だけではありません。訪問者が相談でき、会社がその相談を読めるまでの範囲と、完成の確かめ方をそろえることです。原稿や写真、費用、更新と復旧も、その依頼へつなげます。
依頼メモにまとめる8つの欄
| 欄 | 架空の記入例 |
|---|---|
| 訪問者と用事 | 施設の管理担当が、空調設備の点検を相談できるか、準備する資料を知りたい。未調査の想定。 |
| 作るページと行き先 | トップ、設備の対応範囲、相談前の準備、会社と受付時間、問い合わせ。この例は5ページ。対応範囲から準備、問い合わせへ進む。 |
| 機能と、今回作らないもの | 相談の入力と受付、会社案内の更新。決済・会員登録・予約確定・自動見積もりは含めない。 |
| 入力から会社の受付まで | 必要な設備の種類・相談内容・返信方法、必須と任意、入力を直す表示と送信後の案内、通知先、受付担当を決める。会社側の保存を使う場合の製品・権限・期間は情報管理担当へ確認。 |
| 原稿・写真・資料と確認する人 | 会社の内容確認担当が、対応設備の案内・第1版、相談前の準備案内・第1版、問い合わせ受付の条件・第1版と、掲載できる設備写真を用意。提出・確認予定は2026-10-15(架空の予定)。 |
| 費用・日程・変更の扱い | 初回の設計・素材・フォーム・試験・公開・操作説明と、継続する更新・保守・復旧を同じ範囲で見積もる。金額と公開日は未決。追加時は範囲・費用・日程への影響を確認。 |
| 完成の条件と、実際の確認結果 | 許可された架空入力「受付確認の練習/空調設備/点検前に用意する資料を知りたい」を指定試験先で受付担当が照合する。本文の6項目確認票で、対象・不足欄・画面・通知・保存(使う場合)・受付を別に記録。現在は全項目未実施。 |
| 更新・復旧と、未決の確認先 | 会社案内と受付時間を誰が更新するかを決める。復旧範囲、通知先、保存の製品・権限・期間は未決。制作担当・情報管理担当・受付担当へ2026-10-15までに確認予定(架空)。認証値は記入しない。 |
8欄は本稿の整理のための書式です。正式な契約書や、どの案件にも十分な要件定義書ではありません。複雑な連携や情報管理がある場合は、制作・管理担当と資料を足してください。完成条件欄は前章の6項目確認票につなげ、期待する結果と実際の結果を別に持ちます。まだ決まっていないことは「未決」と書き、聞く相手と期日を添えます。
まず一つの質問から。分からないことも、相談にできる
- 「訪問者と用事」に、最近聞かれた質問を個人名なしで一つ書く。ここから相談を始められる。
- 次に「完成の条件と、実際の確認結果」へ、何を確かめたら完成かを一行で書く。前章の6項目確認票へつなぐ。
- その質問に答えるページと行き先、資料名・版、未決の確認先と期日を添える。
今日すべての欄を埋めなくても構いません。質問が一つだけでも「この用事を助けたい。どのページと受付が必要か」と相談できます。分からない技術を決まったふりで埋めるより、「何を、誰に、いつまでに聞くか」を残すほうが、制作担当と同じ話を始められます。
Webサイト制作依頼メモ
まず「訪問者と用事」に、匿名の質問を一つ書きます。次に「完成の条件と、実際の確認結果」に完成を確かめる一行を添え、6項目の受付確認票へつなげます。最初から二つの欄や全8欄を埋める必要はありません。残りは「未決・誰に聞くか・いつまでに」を残してください。機密や個人情報は書かず、会社の種類と担当の役割で記入します。
6項目の受付確認票を見る ↑設備点検会社の架空記入例を、8欄で読む
設備点検会社・相談受付サイト(架空の例)
- 1 訪問者と用事
- 施設の管理担当が、空調設備の点検を相談できるか、準備する資料を知りたい。未調査の想定。
- 2 作るページと行き先
- トップ、設備の対応範囲、相談前の準備、会社と受付時間、問い合わせ。この例は5ページ。対応範囲から準備、問い合わせへ進む。
- 3 機能と、今回作らないもの
- 相談の入力と受付、会社案内の更新。決済・会員登録・予約確定・自動見積もりは含めない。
- 4 入力から会社の受付まで
- 必要な設備の種類・相談内容・返信方法、必須と任意、入力を直す表示と送信後の案内、通知先、受付担当を決める。会社側の保存を使う場合の製品・権限・期間は情報管理担当へ確認。
- 5 原稿・写真・資料と確認する人
- 会社の内容確認担当が、対応設備の案内・第1版、相談前の準備案内・第1版、問い合わせ受付の条件・第1版と、掲載できる設備写真を用意。提出・確認予定は2026-10-15(架空の予定)。
- 6 費用・日程・変更の扱い
- 初回の設計・素材・フォーム・試験・公開・操作説明と、継続する更新・保守・復旧を同じ範囲で見積もる。金額と公開日は未決。追加時は範囲・費用・日程への影響を確認。
- 7 完成の条件と、実際の確認結果
- 許可された架空入力「受付確認の練習/空調設備/点検前に用意する資料を知りたい」を指定試験先で受付担当が照合する。本文の6項目確認票で、対象・不足欄・画面・通知・保存(使う場合)・受付を別に記録。現在は全項目未実施。
- 8 更新・復旧と、未決の確認先
- 会社案内と受付時間を誰が更新するかを決める。復旧範囲、通知先、保存の製品・権限・期間は未決。制作担当・情報管理担当・受付担当へ2026-10-15までに確認予定(架空)。認証値は記入しない。
受付確認票は本文の表を写すか、ブラウザの印刷で持ち帰れます。
一つの質問から、依頼メモを作る
制作会社へ渡す、依頼メモ
このメモは依頼の相談用です。書き終えたことは、契約・公開の承認・問い合わせ受付の確認が済んだことを意味しません。入力はページ内で扱い、再読込で消えます。保存を選んだときだけ端末へファイルを保存します。
生成後に記入を変えたら、メモを作り直してください。入力はこのページ内だけで扱い、外部へ送信・自動保存しません。
Webサイトの要件定義でよくある質問
要件定義書は、発注する会社だけで完成させるもの?
会社は目的、対象、業務の事実、受付の担当を説明します。制作担当は実現方法や詳しい条件、試験方法を提案します。技術まで会社だけで決める必要はありません。未決の確認先と期日を残して相談し、合意した範囲を資料へそろえます。
小さなサイトにも、8欄すべてが必要?
この8欄は相談を整理する入口です。最初は訪問者の用事と、その答えを載せるページから始められます。サイトの規模、連携、扱う情報と契約に応じて追加・簡略化します。5ページや保存機能を、すべての会社に必須とはしません。
フォームを置けば、問い合わせ受付は完成?
入力欄を作るだけでは会社の受付を確認できません。画面の結果、指定先への通知、受付担当が同じ設備と相談内容を読めることを分けて確かめます。保存を使う場合の条件や、不在時の担当も合意します。
問い合わせ内容を会社側に保存することは必須?
一律の必須条件ではありません。業務上の必要性、使う製品、会社の管理方針に合わせて決めます。使う場合は場所・権限・期間・削除などを管理担当と確認し、不要なら対象外と合意理由、未決なら未確認を残します。個別の法的条件は専門の確認先へ相談します。
費用や公開日が未決でも、制作会社へ相談できる?
希望する範囲と、まだ決まらないことを分ければ相談できます。原稿・写真、フォームと受付、試験、更新と復旧の担当をそろえて見積もります。希望日は確定した納期と区別し、準備が間に合わない資料も先に知らせます。
途中でページや機能を増やしたくなったら?
何の用事を助ける変更かを確認し、変更する範囲、費用・日程・情報管理・試験への影響を残します。資料を新しい版へそろえ、直した箇所と影響する完成条件を再確認してから進めます。
スマホ対応や表示の速さは、どう書けばよい?
対象の端末とブラウザ、読む画面や行う操作、文字拡大や入力修正の条件を決めます。速さも、対象ページ・通信などの条件・測り方・許容する値を相談します。「スマホ対応」の一言や一つの画面だけで、すべての環境を確認した扱いにしません。
検索に出たら、Webサイト制作は完成?
制作と受付の条件を確認すること、検索へ登録されること、集客の成果は別です。検索に出ても受付が未確認なら、その確認は残ります。公開後は問い合わせや検索の状況も見直しますが、掲載や転送だけで検索順位や売上を保証できません。
出典と、このガイドの前提
原稿・一次情報確認:2026年10月12日。編集:DREEXY。会社・人物・資料・入力・日付は説明用の架空例です。実際の問い合わせ送信や制作実績を示しません。
- GOV.UK:利用者のニーズを学ぶ誰が何をしたいか、今の方法と問題を調べ、技術より用事を先にする考え方。 英国の公共サービス向け資料を設計の参考に使用。日本の法的義務や、この架空読者の実調査を示しません。 確認日:2026-10-12
- GOV.UK:利用者の用事と完成条件を書く誰が・何を・なぜ行うかと、確認できる結果を分ける考え方。 8欄メモ・5ページ・6項目表は本稿の独自の説明用提案で、公式の必須書式ではありません。 確認日:2026-10-12
- W3C WAI:フォームの入力欄に名前を付ける入力欄の目的が分かるラベルと、その欄との対応。 利用者が入力する画面の基本。会社側の通知・受付の成功までは証明しません。 確認日:2026-10-12
- W3C WAI:フォームの結果と直し方を伝える送信結果や、どの欄をどう直すかを明確に知らせる考え方。 画面の通知と会社へのメール等の通知は別。本稿では会社の受け取りを別の条件として確認します。 確認日:2026-10-12
- IPA:ユーザのための要件定義ガイド 第2版(アーカイブ)業務側の参加と、業務・データ・非機能・運用・移行・総合テストを扱う目次・紹介。 2019年刊の紹介ページを参照。2024年4月のアーカイブ案内を確認。本文PDF全体を査読したという意味ではありません。 確認日:2026-10-12
- WordPress公式:バックアップWordPressの復元には、ファイルとデータベースをそろえることが関係する。 バックアップがあることと、実際に復旧できることは別。保存・復旧の範囲は使う環境ごとに合意します。 確認日:2026-10-12
- Google検索セントラル:リダイレクトと検索URLを移す場合の転送と、恒久・一時などの扱い。 変更するURLは個別に確認。転送だけで順位や集客を保証しません。 確認日:2026-10-12
仕事の流れから、顧客との接点まで。
一体で見直す、最初の一歩を。


