業務改善・組織運営

業務分担を見直すには?作業・判断・確認の担当を分ける

業務分担を見直すには?作業・判断・確認の担当を分けるの実務ガイド。業務分担の見直し:記入メモ

業務改善 · 実務ガイド

「誰が確認すると思っていたのか」が人によって違い、受け渡しや確認先を決めにくい。そんな行き違いに悩む、小さな会社の経営者や現場のまとめ役へ。担当者名を並べる前に、何を作り、誰が判断し、誰が結果を確かめるかを、一つの仕事で分けてみましょう。

この記事では、架空の玩具制作会社「風玩具」で、試作品を受け付けてから完成を確認するまでの流れを取り上げます。受付・製作・品質の担当者の認識と、周囲の期待を照らし合わせます。読み終えると、仕事が重なっているところや誰も引き受けていないところを見つけ、主担当と、未担当の仕事を誰に確認するかを決められます。

業務分担を見直すには?作業・判断・確認の担当を分けるの実務ガイド。業務分担の見直し:記入メモ

この記事でできるようになること

  • 本人の担当認識と、他の担当が期待する仕事を並べます。
  • 仕様不足を含む試作品の教材で進めます。
  • 試作品一件で、仕様確認と完成確認の主担当を確かめてください。

01 / 業務改善

どの仕事の分担を見直す?

受付から試作品の確認まで一つの仕事を対象にします。

図では、受付から製作、品質の確認まで、一つの仕事のつながりを見ます。風玩具の試作品P8では、資料を集める作業、未定の寸法を判断する仕事、試作品を作る作業、完成を確かめる仕事を分けます。

どの仕事の分担を見直す? 受付から試作品の確認まで一つの仕事を対象にします。
受付から試作品の確認まで一つの仕事を対象にします。

製作が「品質も確認する」、品質が「依頼を受けてから確認する」と考えているなら、どこで確認依頼を渡すのかが食い違っています。担当名を先に埋めず、品質へ渡す条件と必要な確認結果を本人同士で照合してください。

風玩具では制作が品質確認もすると思い、品質は依頼が来てから見ると思っています。担当表を作る前に、必要な結果を確認します。

受付で条件を集める作業、仕様不足を判断する仕事、作る作業、完成を確認する仕事を分けます。工程名だけでまとめません。

組織変更や労務制度は本稿で判断しません。現行の権限の範囲で、担当認識と日々の仕事を照合する資料を作ります。

ここからできること

受付から試作品の確認まで一つの仕事を対象にします。

02 / 業務改善

認識の違いをどう出す?

本人の担当認識と、他の担当が期待する仕事を並べます。

図では、本人が担当だと思う仕事と、周囲が期待する仕事を並べます。P8の不足寸法について、受付が仕様を決めると思う人と、受付は資料を集め製作が判断すると思う人の違いを、消さずに出します。

認識の違いをどう出す? 本人の担当認識と、他の担当が期待する仕事を並べます。
本人の担当認識と、他の担当が期待する仕事を並べます。

多くの人がそう思っていることと、正式な担当・権限は別です。製作から現物を渡す時も、品質が必要とする確定条件と確認依頼がそろうかを確かめます。資料を渡した事実と、品質が確認結果を残した状態を一つにしません。

製作担当は完成後に品質へ渡すと思っています。品質担当は確認依頼が正式に出る必要があると考え、渡す条件が一致していません。

受付が仕様の不足を補うと考える人と、製作が確認すると考える人の違いも残します。多数の認識を正式な分担として即採用しません。

担当が二人いる仕事は重複と協力を区別します。どちらが最終的に実施を確認するかを決めないと、両方が相手を待つ可能性があります。

業務票P8は試作品の寸法が未定という例です。受付は資料を集め、製作は寸法の相談を受け、品質は確定した条件と完成品を照合するという三つの役割を並べます。渡した資料と完了の記録も別欄にします。

比較表で、担当ごとの作業と確認事項を見比べます。

試作品の分担例
対象・条件記入例・対応確認・例外
受付の作業P8の不足寸法を資料として照会仕様の専門判断を推測で埋めない
製作の役割寸法条件の判断と試作品の制作確認条件と現物を品質へ渡す
品質の役割確定した条件と完成品を照合受領と確認完了、自他の担当認識を区別
ここからできること

本人の担当認識と、他の担当が期待する仕事を並べます。

03 / 業務改善

主担当と協力者はどう決める?

結果を受け持つ主担当と、情報を出す協力者を区別します。

図では、結果を受け持つ主担当と、必要な情報を渡す協力者を分けます。P8の記入例では、受付が不足寸法を資料として照会し、製作が作れる条件を判断して試作品を作り、品質が確定条件と現物を照合します。

主担当と協力者はどう決める? 結果を受け持つ主担当と、情報を出す協力者を区別します。
結果を受け持つ主担当と、情報を出す協力者を区別します。

受付が前の寸法や推測で仕様を埋めず、製作は確認条件と現物を品質へ渡し、品質は確認結果を記します。同じ責任名を二人へ置くだけで終えず、未担当が残れば社長へ確認先の指定を戻します。表に名前があることだけで専門判断の権限は増えません。

仕様不足の確認は受付が依頼を集め、製作が作れる条件を判断する例にします。受付が専門的な仕様を推測で確定しない分担です。

品質確認は品質担当が結果を記し、製作担当が試作品と条件を渡します。二人に同じ責任名を付けて分担を曖昧にしません。

未担当が残る場合は社長が確認先を指定します。担当の空白を、その時に空いている社員の善意で埋める運用にしません。

ここからできること

結果を受け持つ主担当と、情報を出す協力者を区別します。

04 / 業務改善

分担はどんな一件で試す?

仕様不足を含む試作品の教材で進めます。

図では、寸法未定の試作品を使い、資料の照会から製作への判断、品質への依頼と結果まで進める条件を見ます。P8で誰が不足を確認し、どの資料を次へ渡すかを試す計画です。

分担はどんな一件で試す? 仕様不足を含む試作品の教材で進めます。
仕様不足を含む試作品の教材で進めます。

現物の引渡し、確認依頼の受領、品質確認の完了を分けて記録します。担当が不在で代理の条件が決まっていないなら、責任者へ未定として残してください。この教材は試作品の完成や品質合格を実際に確かめた結果ではありません。

通常の一件だけでは判断の空白が見えません。寸法が未定の依頼を使い、誰が確認しどの資料を製作へ渡すかを試します。

製作後は品質担当が確認を受けたことと、確認結果を残したことを見ます。物を渡しただけで確認が終わったとは扱いません。

担当が不在の場合も確認します。代理へ任せる条件が未定なら、通常分担の表へ推測で代理権限を足さず責任者へ残します。

本人の認識は「受付が仕様を決める」、製作の認識は「受付は情報収集」と違う場合、主任が専門判断の担当を確認します。記録例は「寸法判断=製作、受付=照会資料、品質=完成確認」と修正し、依頼受領と担当の引受けを確認します。

ここからできること

仕様不足を含む試作品の教材で進めます。

05 / 業務改善

分担表をどう維持する?

仕事の変更があった時に担当認識を再照合します。

図では、仕事の変更時に、分担と認識を照合し直す箇所を見ます。P8のような仕事でも、渡す資料や確認条件が変われば、本人と周囲が「何を受け取り、どの結果を返す仕事か」を確かめ直します。

分担表をどう維持する? 仕事の変更があった時に担当認識を再照合します。
仕事の変更があった時に担当認識を再照合します。

分担表には、担当名と併せて成果物・引渡し条件・確認する結果を残します。別の人へ交代する際も、必要な判断権限を責任者が確認してください。表を更新しただけで代理や専門判断を任せられる状態になったとは扱いません。

Roles and Responsibilitiesは本人と周囲の責任認識を比べる方法です。風玩具の表でも担当の重複と空白を確認する参考にします。

表には成果物と渡す条件を残します。担当者名だけの一覧より、別の人が同じ役割へ入る時に仕事を説明できます。

分担を変えても、必要な確認の権限があるとは限りません。責任者が任せる範囲を確認し、表を権限拡大の根拠にしません。

ここからできること

仕事の変更があった時に担当認識を再照合します。

この章の根拠:出典1

06 / 業務改善

まとめ:作業だけでなく判断の担当を決める

試作品一件で、仕様確認と完成確認の主担当を確かめてください。

まとめの図では、作業・判断・結果確認を分け、本人と周囲の認識を比べて一件で試す流れを見ます。P8では受付の照会資料、製作の条件判断と現物、品質の照合結果を、それぞれ別の受渡しとして確かめます。

まとめ:作業だけでなく判断の担当を決める 試作品一件で、仕様確認と完成確認の主担当を確かめてください。
試作品一件で、仕様確認と完成確認の主担当を確かめてください。

まず一つの業務について、本人と周囲が担当だと思う内容を書き、食い違う判断を責任者へ確認してください。主担当と協力者を分け、寸法未定の例で空白が残らないか試します。相談を受けたことや物を渡したことを、判断や品質確認が終わった記録に置き換えません。

風玩具は受付、製作、品質の認識を並べ、判断と結果確認を分けます。協力者がいる仕事でも主担当の空白を残しません。

寸法未定の例で分担を試し、渡した事実と確認した結果を区別します。担当表にない権限を、日々の都合で付け加えません。

自社の一業務を選び、本人と周囲が担当と思う内容を書いてください。一致しない判断から責任者と確認します。

ここからできること

試作品一件で、仕様確認と完成確認の主担当を確かめてください。

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