BtoBウェビナーに人が集まらないときは?告知から参加までの整え方

開催前の準備に迷う、少人数の法人マーケティング担当者へ
メールやSNSで案内しても、申込みや当日の参加が少ない。そんなとき、告知回数をすぐ増やす前に「誰に何を届ける会なのか」「申込み後に参加方法まで届くか」を順に確認します。
- 参加してほしい人と、持ち帰れる内容を一文で示す
- 案内先は、相手との関係と連絡してよい範囲を確認して選ぶ
- 告知・申込・受付連絡・参加は、段階ごとの記録として確認する
1. 誰に来てほしいかを一人の仕事から決める

最初に決めるのは、広い業界名ではなく「どの仕事で困っている人に、何を持ち帰ってもらうか」です。たとえば在庫管理の説明会なら、「在庫管理に関心がある方」だけでなく、「複数の表を見比べて在庫差を確認する担当者」のように、対象の仕事を置きます。
図では、二枚の記録表を照合する場面と、参加後に持ち帰る「差が出たときの確認順」のイメージを示しています。告知の対象は、表の差を調べる仕事です。参加後に持ち帰る内容も「どの表の、どの差を、どう確かめるか」まで絞ると、読者は自分の業務に当てはまるか判断できます。
一文の型:「在庫を複数の表で照合している担当者向けに、差が出たときの確認順を一緒に整理します。」内容がこの一文を支えられるか、担当者と講師の間で確認します。
2. 告知は相手と連絡方法に合わせて選ぶ
相手と連絡方法を確かめて案内する
対象・内容・日時・申込先を短く伝える
案内を見た人が自分で確かめられるようにする
どちらの案内も、申込先と開催情報が同じか確認します。
メール、SNS、自社サイト、関係者からの紹介は、同じ人へ同じ文章を何度も送るための候補ではありません。相手との関係、連絡に使ってよい経路、担当者、掲載できる内容を確かめてから選びます。無関係な相手への一斉送信や、反応が増えるという保証を前提にしません。
既存の顧客へ案内
その顧客へ連絡してよい関係と経路があるかを担当者が確認します。本文には対象・内容・日時・申込先を短く入れます。
公開ページで案内
ページを見つけた人が対象・内容・日時・申込先を自分で確認できるようにします。SNS投稿などから来た場合も、申込先が同じか確かめます。
顧客向けメール案では、顧客との関係と連絡してよい範囲を確認します。公開ページ案では、対象・内容・申込先を示します。誰にどの方法で知らせるかを決めたら、次にメール文面と申込ページのうち、整える箇所を選びます。この開催例では、案内を見た人数は未確認です。申込数とは分けて記録します。
3. 申込みに必要な情報を一画面で確認できるようにする
案内と申込先を項目ごとに照合
- 日時・締切両方で同じ表記か
- 参加方法参加案内の届き方まで分かるか
- 費用有無が両方に明記されているか
- 問い合わせ先連絡先が決まっているか
未確定の条件は推測で埋めず、担当者へ確認します。
申込ページには、開催日時とタイムゾーン、オンラインでの参加方法、参加費の有無、対象、扱う内容、申込締切、問い合わせ先を掲載前に確認します。申込みに必要な項目は、開催案内と受付運用で必要な範囲にしぼります。必要な情報がまだ決まっていない項目は、空欄を推測で埋めず、掲載前の確認項目として担当へ戻します。
- 告知文と申込ページの日時を照合。日時・タイムゾーン・締切を同じ表記にそろえます。
- 参加方法と費用を明記。オンライン参加の案内がいつ、どの方法で届くかも確認します。
- 申込先から試しに確認。入力項目、送信後の表示、問い合わせ先を担当者が確認します。
開催案内と申込先を項目ごとに見比べ、日時・締切・参加方法・費用が両方で一致しているかを確認します。問い合わせ先などに未確定の条件があれば、担当者へ戻し、内容がそろうまで案内を送りません。
4. 告知・申込・受付連絡を別々に記録する

「案内を出した」「申込みがあった」「受付連絡を送った」は別の出来事です。案内を見た人数を把握できない、申込数を確認する画面がない、受付連絡の送信結果をまだ照合していない、といった場合は、それぞれを「未確認」と記録します。未確認は0件という意味ではありません。
| 確認したい段階 | 見る記録 | 混ぜないもの |
|---|---|---|
| 案内 | 利用できる範囲のメール送信履歴や、SNS・公開ページの表示記録 | 申込数や参加者数 |
| 申込み | 対象イベント・受付期間・重複条件をそろえた申込一覧 | 案内を見た人数 |
| 受付連絡 | 受付連絡の送信履歴と、確認できる場合の配信結果 | 相手による受信・閲覧(送信操作とは別に確認) |
| 参加 | 開催後の参加者レポートと、対象回・集計条件 | 申込者数 |
図を上から追うと、「案内」「申込み」「受付連絡」「参加」の順に並び、右側には「案内した記録」「申込記録」「連絡の記録」「開催後の記録」とあります。各段階の表示は「未確認」で、0件や減少を示していません。具体的な確認先は表で選び、対象イベントと集計条件をそろえて、確認できた段階だけを数えます。黄色の行は条件例です。たとえば申込記録が見つかり、受付連絡の記録は未確認の場合、担当者と送信・配信記録を照合します。図のこの開催記録では、四段階すべてが未確認です。Zoomを使う場合、Zoom公式ヘルプでは登録データと参加者データを別のレポートとして案内し、参加者などのレポートは開催後に生成するよう説明しています。契約、権限、製品設定により利用できる項目は異なるため、自社の画面で確認してください。Zoomのウェビナーレポート説明
判断:申込記録が確認でき、受付連絡が確認できないなら、まず連絡の送信・配信記録を担当者と照合します。参加記録がまだ生成されていない開催前に、参加者を0人と記載しません。
5. 参加案内は、送信と受信を分けて確認する
送信した記録と受信確認を分ける
- 参加案内の内容日時・参加方法・問い合わせ先を確かめる
- 送信の記録誰がどの申込記録を使って送ったかを確認する
- 受信の確認受信状態が分からない場合は「未確認」と残す
受付連絡や開催前のリマインドを用意するときは、申込者へ知らせる日時、参加方法、問い合わせ先を確認し、誰がどの申込記録を使って送るかを決めます。送信ボタンを押したことだけでは、相手が受け取って内容を読めたとは言えません。受信状態を確認できない場合は、そのまま未確認として残します。
氏名やメールアドレスを分析ツールのイベント名・URL・ページ名などへ入れて追跡しないでください。Google Analyticsの公式資料は、個人を特定できる情報を送信しないよう案内しています。どの情報が個人情報に当たるかの法的判断をこの記事で行うものではありません。Google Analyticsの個人情報に関する説明
図では、参加案内に書かれた日時・参加方法・問い合わせ先、送信記録、受信確認を分けて示しています。受信状態を確認できない場合は「未確認」と残し、担当者と送信・配信の記録を確かめます。
6. 当日参加は開催後に確認し、次回の変更を一つ選ぶ

開催後は、参加記録を取得できる範囲で確認し、申込数と参加数を別々の記録として確認します。重複接続や代理参加などの扱いが決まっていない場合は、集計条件を明記するか、比較を保留します。欠席理由や次回連絡への同意が取れていないのに、本人の理由や連絡許可を推定しないでください。
上段の申込記録と開催後の参加記録を左右で照合します。どちらも「数は未確認」で、未参加や失敗を意味しません。下段の「対象の説明」「申込先の情報」「案内の送受信」から、記録を確認できる箇所を一つ選び、次回も同じ条件で比べます。一度の開催だけで一般的な成功法や効果を断定することはできません。
ウェビナーの申込や参加が少ないと感じたら、告知回数を増やす前に、誰に何を届けるか、申込先に必要情報があるか、受付連絡が確認できるかを見ます。案内到達・申込・受付連絡・参加は別々の記録です。確認できないことは0や失敗に置き換えず、次に見る記録と担当を決めてください。
- 開催前:対象・内容・日時・申込先をそろえる
- 開催前後:告知・申込・受付連絡・参加の記録を分ける
- 開催後:確認できた記録から、次回に変える点を一つ選ぶ
仕事の流れから、顧客との接点まで。
一体で見直す、最初の一歩を。


