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テスト結果のファイルはどう整理する?版と実行回を結ぶ保存表

架空の部品卸の事務スペースで、受注業務とIT窓口を兼ねる担当者がノートPCと結果の資料を見比べる仕事場面。

部品卸で受注業務とIT窓口を兼ねる方へ。開発会社から「直しました」と画面の画像が届いても、それがどの版を、何回目に試した結果なのか分からなければ、保存まで確かめたかを追い直すことになります。

確認した版・開始状態・作業・実行した回を、期待した結果と実際の記録、保存したファイルに結び付けます。直す前の失敗は残し、修正版を試した結果は別行へ追加してください。実施していない作業と、原本のない報告は分けて残します。

この記事では、架空の部品卸の受注確認を6回分の保存表にまとめます。実際の会社やシステムを試した記録ではありません。存在する4つのTXT、画面の値を残したCSV、保存値を残したCSVを見比べ、ファイルの取り違えを見つける練習です。読後は、結果を追える保存表と、開発窓口へ聞く不足分を用意できます。

架空の部品卸の事務スペースで、受注業務とIT窓口を兼ねる担当者がノートPCと結果の資料を見比べる仕事場面。
結果の資料を照合する仕事場面のイメージです。AIで制作した架空の写真で、実顧客や実際の試験の記録ではありません。 PC原寸・スマホ原寸

どの版を何回目に試したかを、結果と一緒に残す

最初に、開発会社と確認する資料の名前と版をそろえます。「版」は、納品候補や修正版を区別する名前です。同じ作業を繰り返しても、どの版を試したかが変われば結果は別の記録になります。

この教材の合意資料は「受注の確認仕様・改訂1」です。数量は1〜100の整数個、既存の注文は8個とします。「納品候補v1」と「修正版v2」を用意し、数量上限の変更やケースの網羅設計は扱いません。確認する動作を決める段階なら、先に発注者の受入テストの確認表で開発窓口と合意してください。

保存表の1行は、1回の確認です。記録する内容を8つに分けます。

  1. 確認した回:同じ作業を再び試しても、別の回として区別する。
  2. 確認した作業と版:新規保存、保存済み注文を12個に変更などの仕事と、実際に試した版。
  3. 開始状態と役割:既存注文が8個だったか、変更できる担当で試したか。
  4. 操作と期待する結果:何を入力し、画面や保存値がどうなる約束か。
  5. 記録された結果:何が表示され、保存後に読み直すと何が残ったか。
  6. 結果を残したファイル:保存先とファイル名、対応する記録の箇所。
  7. 状態と残る確認:期待一致、不一致、未実施、原本不足を分ける。
  8. 担当と次の作業:不足する原本や確認日を誰に聞くか。

ファイル名だけでは中身が合っていると決められません。ファイルの中にも、版・確認した回・作業・開始状態・結果を残します。保存時刻と記録する担当も、どの記録を確認したかをたどる助けになります。この例の日付と役割は架空です。

6回分の表を、存在する4つの記録へ結ぶ

受注の確認仕様・改訂1から、保存済み注文を12個に変更する作業、納品候補v1の実行02、原本TXTと画面値CSVと保存値CSVの同じ回を結ぶ図。画面12個と保存8個の期待不一致を示す。
同じ版・作業・実行回で原本を結びます。実行02は画面12個・保存8個で期待不一致という架空教材の記録です。実システムの実行を示しません。 PC原寸・スマホ原寸

結果を確かめる元のファイルを、ここでは「原本」または「証跡」と呼びます。この教材では4つの架空ログと画面値・保存値のCSVが、それに当たります。

N01とE01は、表と原本で注文を照合するための番号です。N01は新しい注文、E01は保存済みの注文を表します。表と結果ファイルの同じ番号を見比べてください。

保存表には、確認していない作業も行として残します。ただし、まだ存在しない結果やファイルを補いません。次の表は教材に入っている記録と、未実施・不足を分けたものです。

6回の架空記録と、原本のある4回・未実施・原本不足

まず、同じ作業の初回と再確認、次に未実施と原本不足を比べます。最後の2回は別の作業です。この読む順番は、試験の実施順や修正の優先順位を示しません。

同じ数量修正:初回の不一致と、修正版の再確認

実行02の表示12個・保存8個を残し、実行03の修正版で再読した12個を別の回として比べます。

状態・残る確認
実行02
記録と証跡が対応(期待不一致)
実行03
記録と証跡が対応(再確認の期待一致)
記録された結果
実行02
表示は12個、再読した保存値は8個のまま
実行03
再読した保存値12個、1件を記録
確認した作業・版
実行02
保存済み注文を12個に変更/納品候補v1
実行03
保存済み注文を12個に変更/修正版v2
操作・期待する結果
実行02
E01を12個へ修正→1件12個
実行03
同じ修正入力12個→1件12個
開始状態・役割
実行02
既存E01は8個・営業変更役割
実行03
同じE01を8個から開始・営業変更役割
結果を残したファイル
実行02
e02-v1-t02.txt
screen-values.csv#実行02
saved-values.csv#実行02
実行03
e03-v2-t02.txt
screen-values.csv#実行03
saved-values.csv#実行03
担当・次の作業
実行02
開発窓口へ表示/保存差を返す。元記録を消さない
実行03
実行02に後続参照を付け、修正前の不一致を保持
確認した回
実行02
実行02
実行03
実行03

未実施と原本不足:記録がない理由を分ける

実行04はまだ試していません。実行05は報告だけで、結果を確かめる原本が未入手です。どちらも期待一致とは認定しません。

状態・残る確認
実行04
未実施
実行05
証跡不足・期待一致を未認定
記録された結果
実行04
未実施・実結果なし
実行05
『問題なし』との報告だけ。結果の保存記録は未確認
確認した作業・版
実行04
上限を超えた数量を受け付けない/修正版v2
実行05
出荷担当の変更を受け付けない/修正版v2
操作・期待する結果
実行04
101個を拒否→既存E01の8個不変
実行05
変更できずE01の8個不変
開始状態・役割
実行04
既存E01は8個・営業変更役割
実行05
既存E01は8個・出荷参照役割
結果を残したファイル
実行04
なし(未実施)
実行05
参照名e05-v2-t04.txtは記載されたが原本未入手
担当・次の作業
実行04
試験担当へ許可された実施日を確認
実行05
確認者と保存原本の所在を開発窓口へ照会
確認した回
実行04
実行04
実行05
実行05

別の作業:新規保存と、空欄の入力

実行01は新しい注文の保存、実行06は空欄を受け付けない確認です。別の作業の記録として、それぞれの期待と結果を読みます。

状態・残る確認
実行01
記録と証跡が対応(この架空試験の期待一致)
実行06
記録と証跡が対応(期待一致)
記録された結果
実行01
N01が1件10個と架空ログに記録
実行06
空欄案内と再読した8個を記録
確認した作業・版
実行01
新しい注文を10個で保存/納品候補v1
実行06
空欄では保存しない/修正版v2
操作・期待する結果
実行01
N01を10個で新規保存→N01が1件10個
実行06
空欄を拒否→E01の8個不変
開始状態・役割
実行01
新規N01なし・営業登録役割
実行06
既存E01は8個・営業変更役割
結果を残したファイル
実行01
e01-v1-t01.txt
screen-values.csv#実行01
saved-values.csv#実行01
実行06
e06-v2-t05.txt
screen-values.csv#実行06
saved-values.csv#実行06
担当・次の作業
実行01
業務担当が対象と時刻を保存票へ
実行06
エラー表示と保存記録を同じ実行IDへ
確認した回
実行01
実行01
実行06
実行06

全6回は架空の説明例です。期待一致3回・不一致1回・未実施1回・原本不足1回という区分と、原本があるのは実行01・02・03・06の4回だけという対応を保ちます。実システムの試験結果や、全6回の合格は示しません。

実行01・03・06が期待一致、実行02が不一致、実行04が未実施、実行05が原本不足です。期待一致3回はこの教材の3記録についての判断です。6回すべての合格や、実システムの導入可否を表しません。

TXTは、1回の確認に関する文章の記録です。画面値CSVは表示された値、保存値CSVは保存後に読み直した値を並べた表です。両CSVに入るのは、原本のある実行01・02・03・06だけです。実行04・05に仮の値を入れると、実施済みと誤解する原因になります。

画面と保存値を別々に見ると、初回の不一致が分かる

同じ開始8個と営業変更役割から、納品候補v1の実行02は画面12個・保存8個で不一致として残し、修正版v2の実行03は画面12個・保存12個で再確認の期待一致として別行へ追加する図。
初回の不一致行を上書きせず、修正版の再確認を別行へ追加します。期待一致はこの架空の再確認の記録についての説明で、全試験合格や導入可否を示しません。 PC原寸・スマホ原寸

実行02の記録を開き、画面値CSVと保存値CSVの「実行02」を探します。保存済み注文を12個に変更では、画面が12個になっても、読み直した保存値が8個なら、約束した「12個を保存」と一致していません。画像があることや、入力できたことだけで保存成功にしないでください。

次に実行03を見ます。修正版v2を、同じ8個の開始状態と同じ役割から試し、12個を入力した回です。画面12個、保存値12個、1件という架空記録がそろっています。実行02の結果を12個へ書き換えず、実行03を後続の再確認として残します。

この2行が残っていれば、開発窓口は「どの版で何が違い、何を再確認したか」を追えます。再確認の記録があることと、他の作業への影響や全試験の完了は別に判断してください。

旧版・別の回・原本不足の取り違えを見つける

保存表とファイルの対応を、次の3例で確かめます。

確かめたい記録間違えやすいファイル中身を見て分かること次の作業
実行03・修正版v2の数量修正e02-v1-t02.txt同じ数量修正でも、納品候補v1の初回不一致。修正版の結果ではないe03-v2-t02.txtと両CSVの実行03へ戻る
実行05・出荷担当の変更を受け付けないe03-v2-t02.txt同じ修正版v2でも、数量修正という別の作業・別の回代用品にせず、原本の所在を開発窓口へ聞く
実行04・上限を超えた数量を受け付けないファイルなし未実施なので、結果を確かめる原本もない試験担当へ実施日を確認する

見る順番は、対象の版、確認した作業と回、開始状態、期待と記録された結果です。同じ版だけでは同じ試験になりません。ファイル名の数字が近くても、原本不足の代わりに別の記録を付けないでください。

このファイルは、確かめたい回の原本?

ファイルの版と作業、確認した回を照合します。次の3例では、候補のファイルをそのまま結果の裏付けには使えません。

実行03/保存済み注文を12個に変更/修正版v2

候補:e02-v1-t02.txt

同じ試験でも納品候補v1/初回失敗の記録。再確認結果へ置換しない。

実行05/出荷担当の変更を受け付けない/修正版v2

候補:e03-v2-t02.txt

同版でも別試験/別実行。未入手原本の代わりにしない。

実行04/上限を超えた数量を受け付けない/修正版v2

候補:なし

未実施。ファイルや結果を補って合格にしない。

保存先と不足分を、次に読む担当へ渡す

保存表の上には、対象の仕事、確認した環境、合意資料の版、保存先の管理、読む担当、次に確認する日を残します。保存先は、実際にその担当が閲覧できる場所を確認してください。この記事は閲覧権限の変更や、顧客情報・認証値の収集を行う手順ではありません。

未実施の実行04は、担当と実施日が残るようにします。実行05は報告だけを成功へ読み替えず、誰が何を見たか、保存原本がどこにあるかを聞きます。入手できたら元の不足記録を消さず、入手日と対応する回を追記してください。確認の条件が変わって再実行した場合は、新しい回の行へ記録します。

記録と版の対応を維持する考え方は、ISTQBのテスト基礎シラバス v4.0.1の§1.4.3・§1.4.4・§5.4で説明されています。§5.5は、期待した結果と実際の結果、対象や状況、関連記録を不一致の報告へ残す考え方を示しています。この8列・6行や4つのTXTは説明用に作った例で、公式の必須書式や規格適合の証明ではありません。

まとめ:まず1回分を開いて、表と原本を結ぶ

架空の6回を期待一致3回、不一致1回、未実施1回、原本不足1回へ分けた図。存在する原本TXTは実行01・02・03・06の4つで、未実施は試験担当へ実施日、原本不足は開発窓口へ確認者と原本の所在を聞く。
未実施と原本不足を分けて次の担当へ残します。存在する原本TXTは4つです。架空教材の6回についての整理で、全6回の合格や実システムの品質を認定しません。 PC原寸・スマホ原寸

最初の作業は、結果ファイルを1つ開き、版・確認した回・開始状態・結果を保存表の1行と照合することです。うまくいかなかった初回を残し、再確認は別行へ追加します。未実施と原本不足には、それぞれ聞く相手と次の作業を残してください。

原本が存在するのは、実行01・02・03・06の4回だけです。元の記録を別の版の結果へ置き換えず、未実施・原本不足に成功記録を補いません。

どの記録を開発会社へ返せばよいか迷う場合は、DREEXYの業務整理・連携支援を確認し、対象版、保存表、不足している原本を用意して相談窓口へ相談できます。支援の範囲や担当は個別に確認します。

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